バス停があるとこ
バスが怖いです。バスがすごく怖い。まずどこに行くのかよく分からない。行き先のお品書きみたいなとこに停車駅の全部を載せないし、ちゃんと確認したのに全然違うバスに乗ってることもしばしばある。ちょっとだけ遅れたりするせいで不安にさせてくるし、市営やのにお釣りが出ないとか、とにかくバスが怖いです。
自分が乗客じゃないときもバスが怖いです。バスって常にパンパンに人が乗ってるじゃないですか。秩序を保ちながら大量の人がバスに乗ってるさまが「人入れ」みたいな、子どもの頃に使ってたデカイ筆箱みたいに、人がそこに収まるべくして収まってる感。「人入れ」がタイヤ4つ付けて走ってる。あれがまず怖いっていう一個目のやつ出しときますけど、一番怖いのが、「バスはバスが一番便利な場所にしか停まらない」っていう。「バスしか便利じゃないとこにバス停がある」っていうとこ。ほなバスを使わなしゃーないやんって。選択肢が急にひとつに絞られるなんて人生であんまりない方がいいです。あと、ほなバスに乗ってる大量の人は「バスが一番便利なとこ」に向かってるんやとか。「バスが一番便利なとこのバス停」の近くに、聞いたことない味噌ラーメン屋が必ずあるのも怖いですね。
日常を切り取って斜めから見てますとかじゃなくてね。マジでバスが怖い。
あと、お笑いファンが自作のグッズとかファンアートとか作るじゃないですか。あれ意味分かんなかったんですけど、いや今も意味は分かってないですけど、「他者の創作意欲を掻き立たてさせる存在」になるというのは、表現者として立派なことなのでありがたいですね。自分自身がそうであったように、全芸人は自分に影響を受けて芸人を始めた人が現れることをどこかで望んでるので。
回り道をしないと受け止められないことってありますよね。そういうとこにバス停がある、、、みたいな、ね。終わり方で。