見出し画像

怖いものに追われる夢が意味するもの

<追われる夢の「チェイサー」の正体>
物心ついて以来、私は夢の中でありとあらゆるものに追いかけられてきた。猛獣、怪獣、得体の知れない黒い影、半透明のモヤモヤしたもの、などなど。
そうした「追っ手(チェイサー)」から、ただひたすら逃げる場合もあれば、物陰に隠れてやり過ごす場合もある。都合のいいことに、追いつかれて、襲われそうになるところで、あるいは隠れ場所を見つけられるところで、目が覚める。「ああ、夢で助かった!」というわけだ。ある意味、まんまと逃げおおせたわけだ。夢の中のチェイサーは、昼の国まで越境してきて追いかけることはない。そうした意味で、私はベテランの「逃げ手(エスケイパー)」なのである。
さて、この場合、いったい何から「逃げおおせ」たのだろう。

ここから先は

5,476字
この記事のみ ¥ 200

無料公開中の記事も、有料化するに足るだけの質と独自性を有していると自負しています。あなたのサポートをお待ちしています。