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ウイルスと夢と錬金術
新型コロナウイルス感染症が世界中でパンデミックを起こしてから1年以上が経った今でも、いっこうに収束へ向かう気配を見せない。そのひとつの大きな要因は、ウイルスという対象自体、まったく予想がつかない形で「進化」する、ということが挙げられるだろう。その予想のつかない進化に合わせて、私たちは対策を少しずつ変えていかなければならない、というやっかいさがある。まるで終わらない闘いのようだ。
そこへもってきて、日本の場合は、東京オリンピック・パラリンピックの開催という、感染症対策とは真逆に働くベクトルが並行している、という大きなハンディキャップを背負っている。
万全な感染症対策を講じながら、オリンピック・パラリンピックという世界最大規模のイベントを成功させるというのは、まるで錬金術のようだ。いわば、人の心の蛇口をきつく締めるという行為と、全開にするという行為を両立させようとするようなものだ。
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