年齢とともに失うものと得るもの
人は、歳をとると可能性の幅がだんだん狭くなると思いがちだが、人生の選択の幅が狭くなるということと、人生の的が絞られるということはまったく別である。
あなたが5歳のときに経験したことを、20歳のあなたが語ることと、60歳のあなたが語ることの意味はまるで違う。
年齢とともに、確かに体力は衰え、記憶力も衰え、エネルギーも枯渇してくるかもしれない。しかし、あなたが重ねてきた年月は、あなたの思考に広がりと深みを与えたはずであり、あなたの感覚は鈍るのではなく、よりトータルなネットワークを獲得しているはずなのだ。
つまりあなたは、より統合的な視点から、自分の人生を俯瞰し、ピンポイントで何かに取り組むことができるようになっているだろう。
人は、年齢が上がるにつれ、人生の可能性リストから、可能な項目がどんどん減っていくと捉えることもできる反面、まるでジグソーパズルの紛失していたピースがどんどん見つかっていくように、「私」という絵の全体像がよりくっきりしてくる手応えを感じることもできる。
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