フーコック島でチキンカレー
ベトナムのフーコック島で
何もしていなかった時のハナシ
90年代のフーコック島は
ヌクマム工場があるくらい
あとは
基本漁業だったみたいです
何もないベトナム最果ての島
今は国が力を入れて
アジア有数のリゾート地になっていますが
当時は国営ホテルが1軒だけ
まぁ
誰もいないので
綺麗な白い砂浜のビーチを独占
夜は満天の星空を楽しめる
この世の天国みたいな島でした
食事処は
ビーチ側にほったて小屋みたいな
レストランがあるだけ
メニューもシンプル
ただ
海外向けなのか英語のメニューありました
時間は腐るほどあるから
ゆっくりとメニューを吟味してると
「チキンカレー」
という
ベトナム料理ではない?
普通のメニューが!
これは久しぶりに
ベトナム料理以外を食べてみようと
チキンカレーをオーダー
店員さんから
「時間かかるよ?」
みたいなこと言われましたが
思いっきり暇だから
「全然問題無し!
ゆっくり
ビールでものんでるから!
ビールもおねがいします!」
みたいな
やりとりしました
当時は
フーコック島のホテル
発電機しかなく
ビールは常温の瓶ビール
でも
これが南国の砂浜とよく合う
海と砂浜を眺めながら
ビールを楽しんでいると
いっこうにカレーが来ない
まぁ
時間かかるって言ってたしな
ビール2本目をオーダー
あれ?
厨房のおっさん
タバコ吸いながら
遠くを見て
カレー作ってないけど…
何故?
と思いながら
自分も
砂浜の遠くの景色を眺めていると
スッゲー遠くから
少女?が
トコトコ海沿いを歩いてきてる
小脇にニワトリを抱えて…
遠くから段々とコッチに向かってきてる
この食事処を目指してるのは明らかだ
段々と近づく少女
やっぱり
ニワトリを抱えてる…
厨房に向かうと
(と言っても丸見えのほったて小屋だが)
何か店員とやりとり
そして
少女は今やって来た砂浜を
また
永遠と戻って行った
チラッと
こっちを見て
キッ!と睨んだ
ような気がしたけど?
砂浜を去っていく少女を見ていると
厨房方面から
「コケーッ!!!」
という
ニワトリさんの断末魔が…
そら
冷蔵庫とかないし
そういうことだよね
ニワトリ
少女が飼っていたのかな?
自分がチキンカレー頼まなければ
まだまだ
毎朝
卵を産んでくれていたのかな
と
色々考えちゃった…
注文から4〜50分後
テーブルには
アジア風ではあるが
チキンカレーが登場
味は…
チキンが異様に旨い!
こんなに旨いチキンカレー
いままで食べたことがないぐらい
旨い
さっきまで生きてたもんな…
次の食事からは
注文は
お店のお任せか
フィッシュカレーにしました
メニューにあった
ビーフカレーを
注文しなくて良かった…
砂浜を少女が
泣きながら
牛連れて来たら
トラウマになってたわ
ベトナムの旅は
まだ続く
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