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「すいません」と「ありがとう」よく口にするのはどっち?

みなさんは誰かに気を遣ってもらったとき、「すいません」と「ありがとう」どちらを言うでしょうか?

また、どちらを言われるとうれしいでしょうか?

「ごめんなさい」は下からでちょっとマイナスな印象
「ありがとう」は同じ立ち位置でプラスな印象

数年前まで、私は「すいません」ばかり口癖のように言っていました。別に私が悪いわけじゃないのに。つい口を突いて出てくる。
相手への感謝の印象は、むちゃくちゃうっすい言葉。
どちらかというと、申し訳なさや自分を卑下した言葉。
コンビニで大きなお札で少額の買い物をしたとき「すいません、大きいのしかないんですが」と一言添えたり。
お客さんが店員さんに気を遣う変な関係構図。店員さんもそんな下手の私に対して、どう返すのが正解なのか困った表情。

私の考えなんですが、先に断りや謝りを入れた方が相手に何かしてもらうとき、失礼にはなりにくいだろうとの思いがあって。
それがマナーだとも思っていた。しかもむちゃくちゃ他人行儀な。

でも、よくよく違うとこから見て考えると、
「そんなにすいませんばかり言わないで。お互いなにも悪くないのに俺が悪いんだって思っちゃう」
「なにもそこまでしなくても、お客さんなんですから」
と、相手を悪者の気持ちにさせてしまう危険な言葉とも取れる。

もちろん道を歩いていて肩などがぶつかったら迷わず「すいません」と言うべきです。すると相手によりますが向こうも「すいません」と返してくれます。
そう、なにか悪いことをしてしまったときにだけ言うべきで、なにも悪くないのに言ってしまうのは、いくら気を遣ってと言っても、相手の心象を悪くするおそれが。
「ごめんなさい」と同じですね。

そんなんだったら、こっちを使いましょ!
「ありがとう」を。

まず「ありがとう」と言われて嫌な気分にはなりません。
なにより、感謝される言葉は言われた方は前向きな気持ちになれます。
「ありがとう」は漢字で「有難う」と書きます。
「ありがとう」は本来「有ること」が「難しい」という意味を持っていて、滅多にないことや貴重であることを指すのです。
その後、貴重な出来事に対しての感謝の言葉となりました。
そう考えると、ものすごく私たちは軽く「ありがとう」を使っているなと思ってしまいます。
ですが、それでいいのです。
自分以外の誰かの存在、好きなもの、この世にあるありとあらゆるものはすべて、「有ること」が「難しい」ものではないでしょうか?
当たり前にあるものは、いつか姿を消すことを普段人は考えもしませんが、いずれは「有ること」が「無いこと」に変わっても不思議ではありません。

そう考えれば、より普段から「ありがとう」と、もったいぶらずに言うべきです。
なにせ、口にする言葉はタダです。タダなら言った方がお互いに価値がある人・関係になれます。それが一瞬だとしても。
言われて気分を害する人などいません。
ましてや言った方は気分がいいはずです。
さらに「ありがとう」と口にするときは気分がいいときです。
でも、何度も何度も言う言葉でもなく、たった一言の「ありがとう」でOK!

もし、少しふさぎ込みがちなとき、コンビニの店員さんでも、いつも身近にいてくれる人でも「ありがとう」と言ってみませんか?

きっと少し照れ臭そうに笑顔を見せて「ありがとう返し」してくれるはず。

【執筆:Oneness A 年がら年中IceCoffee】