GAP ちゃんとしてない強み
どれだけうまく立ち回ろうとしても、ボロが出ちゃう。
それが自分か?と問われると、違う。
無理してる。
私はこの事業所では、もううまくやろうとはしてません。
じゃないと、自分が伝えたいことが伝わらないし、そもそも優等生ではないし。
他の利用者さんもそんな部分があります。
人によく見られたいがために、自分が自分でない自分をやっちゃう。
気ぃ遣ってるし、息苦しいし。
そうじゃないと、回りに迷惑かけちゃいそうだし、置いてけぼりにされそうだし。
そんなことをグルグル考えてしまうんですよ。
突然ですが、このあいだ、仲のいい8人で食事をしに行った時のこと。
ああ、それだけで私は疲れちゃう!と思いながら、利他精神を発揮。
自分はこの8人の中での立場が「雑学王」というポジション。
余計にそれをあおってしまうTシャツを着ていったものだから、なぜかクイズ大会に。
知識では解けないクイズを何問か出題。
たとえば「Q:漁師さんがスルメイカとタコを1匹ずつ持っています。さて、足は全部で何本でしょう?(答えは最後に)」など。
その集まりの前に友人からそのメンバーから私を気遣う話を聞いた。
「いろいろ知ってるよね!」
やはり、私はこの中でこのポジションで正解か?と思っていたが、ある人は、
「彼、楽しめてるかな?」
私の振る舞いを見て、無理をしているのではないか?と私を見て思ったそうだ。
ああ、伝わっちまってる!
決して、その場がつまらないわけじゃないんです。
ただ、無意識に人に気を遣っちゃうだけで。
何よりも、自分よりほかの人が楽しんでもらえないと自分が納得しない。
でも、その長時間にわたる8人の食事会で私の人生初めて、疲れて何一つ話さない私が出てしまった。
目がトロ~ンとして、椅子に深くもたれて、気分は上の空でカラダはふにゃふにゃ。
きっとこんな振る舞いをしたら、嫌がられると思いきや、
「なんか、新鮮。いつもちゃんとしてるのに、腑抜けの姿、かわいいよ」
ん? 意外な反応!
「ちゃんとしてないのもいいよ!」
「そういうの、もっと出した方がいいよ!」
「ちゃんとしてる人のちゃんとしてないとこ、なんかかまいたくなる」
思わぬ収穫。
気を緩めて鎧がはがれ落ちた自分の姿。
人にもよるかもだけど、悪くはないみたい。
その姿を出せることが、より仲が深まっていくようにも思えた。
確かに思い返せば、ボディタッチされるの増えてない?
まるで、遊園地の着ぐるみみたいに。
なーんだ! 俺って、これでいいのだ!
(答え:20本 スルメイカ・10本 タコ・8本 で、漁師さんが2本)
【執筆:Oneness A 年がら年中IceCoffee 最近夜はしょうが紅茶】