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07:無信仰者にお勧めの葬式例

葬儀支援を始めてすぐに変だと気づいたのは、会葬者にお別れの時間が無いこと、意味不明な読経を座って聞くより故人とお別れの時間を作りたいと思ったけど、当時は流れを変更させられる力量も無く実現できません。

葬式は僧侶自身が主役感覚でいますが、葬式の主役は故人と家族であり、家族が故人を温かく送ることが一番の目的、その思いを実現する脇役として宗教者や葬儀屋がいるはず、更に余裕の無い家族が頼れる存在とし葬儀支援センターを開設したので宗教者の為に活動してるのではない。

よほど厚い仏教信仰を持ってる家族でない限り、僧侶の自覚と家族や周囲との温度差は相当な開きがあるのが現実だと思う。

今の葬式だと会葬者は香典を出し、椅子に座って読経を聞き、焼香すると、香典返しを受け取って帰る。一連の流れの中で故人の顔も見ず、家族とまともに話しもできないって変じゃねぇ!?とずっと思ってきた。

ところが事故死した故人の両親から、お金は無いけど友人達とお別れだけはさせてあげたいと言われたが、当時は式場も所有しておらず公営斎場を使用しての無宗教葬の実践を機に無宗教葬はどうすれば良いか分り、自社式場開設後は家族の希望や事情を加味した無宗教葬ができるようになりました。

無宗教葬は勿論、宗教儀式のある葬式でも順応性のある宗教者ならできるし堅苦しく無く、温かく送れる葬式になり易いです。

実践している葬式の流れを記載します(有無)は宗教儀式のある葬式と宗教儀式の無い葬式の両方、(有)は宗教儀式のある葬式限定です。

基本的なスケジュールを書き各項目の詳細は下段に記します。

1(有無)、前日又は式前を使い、家族の手で死化粧、爪切りなど行う
2(有) 、開式は午後3時~ 当方宗教者の読経、戒名説明等で1時間
3(有無)、お別れは午後4時~ 生花、食物、写真、衣類等も入れます
4(有無)、午後7時、棺のフタを閉じて終了後、家族は自宅に戻ります
5(有無)、自宅にて通夜(詳細は下記参照)
6(有無)、翌日朝一番、通夜に参加した人達で火葬と拾骨
7(有無)、午前11時頃には火葬場を後にできます
8(有無)、午前11時半頃からお食事
9(有無)、自宅に戻って線香を供えて葬式終了

「1」死化粧、髭剃り、爪切りなど
死化粧は専門家のほうが上手ですが、上手下手より娘や孫娘がしてくれた化粧のほうが故人は嬉しいはず。故人の愛用してた化粧品か自分の化粧品使用

死化粧は体温が低いため化粧品の伸びが悪い事、粉おしろいは真っ白くらい叩き、フェイスブラシで全て取り去るつもりで掃きましょう。

「2」家族葬
当方では読経15分、戒名説明と供養説明等で30分ほどです。

「3」お別れ・棺に入れられる物
お別れは3時間あり、線香を供えたいと思ってくれる人達の都合に合わせられ、仕事中なら作業着で全く問題もなく、時間があればお茶でも飲みながら故人の思い出話しも出来る。お別れ時間が長い事で会葬者が分散するので小さな式場でも大人数の会葬が可能となる。

棺の中に入れられない物として、ベルトの金属、メガネ等プスチック、杖などカーボン、本も燃え残るので入れられません。衣類や食物では大きな果物でなければ、刺身、麺類など全て大丈夫です。但し酒類に関しては180㏄の紙パック1個だけにしましょう。

「5」自宅での通夜(超お勧め)
どんな葬式でも一番お勧めの時間です。故人が過ごした自宅の居間が最適、故人の好きな音楽を掛け、故人の好きな食べ物を食べ、故人の写真や動画を見たり、故人とのエピソードを紹介したりして過ごす通夜です。
※ 普段からスマホで動画を撮影し音声も残しておきましょう

仏教通夜の由来』
開祖である釈迦が亡くなる際1,500人以上いたと言われる弟子達が集まり亡骸を囲み一晩中、釈迦の教えを語り明かした事に由来すると言われる。としたら僧侶が読経して焼香することでなく、家族が集まり故人との思い出語ることが通夜本来の在り方だと思える。

参加者は家族、家族とは血縁の事でなく故人と親交の深かった人達で間違っても家族が神経を遣う親戚など呼んではいけません。葬式期間の中で最も温かい時間になるはずが隙間風が吹いてるような時間になってしまいます。

「6」朝一番での火葬
勿論、少額なら待合室を借りての待機でも構いませんし斎場によっては待合室レンタルは必定もありますが、少人数なら無料休憩所で待機できる斎場もありますので、家族と呼べる人達の人数と使用する斎場の決まりで待機場所は考えましょう。

※この葬式は全て食事の時間帯を外して設定してあります。

「7」拾骨は各自の手でしましょう
『9章・火葬場(斎場)の知識と拾骨』の中で詳しく述べますが、火葬場には二種類あり、昔ながらの熱い状態のまま拾骨する火葬場と、一旦ステンレストレーに取り、ある程度冷めてから拾骨する火葬場があります。

熱いまま拾骨する斎場は箸での拾骨ですが、手で触れる温度の火葬場なら「ありがとう。お疲れ様」の言葉を添え各自の手で拾骨したいものです。

触れる温度の拾骨なら火葬場職員は箸での拾骨前提ですが「手でいれます」と伝えれば拒否される事はありません。

「8」拾骨後は11時30分頃から食事
午前11時頃には斎場を出られ、家族と呼べる人達なら火葬中に高くて冷たい料理を食べる必要はありません。丁度ランチタイムの始まる時間帯ですから、気取らず、気兼ねなく、温かくて、旨いものが安く食べられます。

葬式で集合する最後の時間ですから喧嘩や口論はせず和気あいあいと過ごす事が何より大事、この段階まで揉めることなく進めば『温かく送れて良い葬式だった』と参加者全員が思えるはずです。

「9」自宅に遺骨安置
焼骨を自宅安置する際は、仏壇があれば閉じた前にテーブル等置き白っぽい布を掛けて骨箱を置けば完成、低料金レンタルの後飾り祭壇がある葬儀屋なら線香具も全てセットされているでしょう。

骨箱の前に冷たい水、冷えたビール、冷えたジュースなど故人の好きな物を置き「熱かったね」と線香供えると葬式終了です。

また散骨をされる家族は葬儀社から骨箱を借り中に手元供養用の粉骨等を入れ祭壇に乗せておけば後から線香を供えてくれる人が来ても対応できます。(骨箱を開ける人はいません)

本項最後に気になる費用を記載しておきます(あんしんサポート例)

『宗教者無しのお別れ葬の場合』
》直葬プラン69.000円(お迎え先と火葬が桃色地域内、安置48時間以内)
》式場使用料15.000円(供物の揃った祭壇のある20名式場)
》棺用生花 10.000円(二段生花スタンド3基分はある)
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  合計 94.000円+税 9.400.円=総支払額 103.400円

『宗教者付(読経・居士大姉戒名付)お別れ葬』
》家族葬プラン150.000円
》棺用生花    10.000円
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  合計 160.000円+税 16.000円=総支払額 176.000円

各プラン詳細は、下記あんしんサポート葬儀支援センターで確認して頂ければと思いますが一般葬儀社と違い過ぎて金額面は参考にならない可能性大ですが、使用品、追加項目の単価は依頼先を検討する参考になるでしょう。

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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター  
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」

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