「自分なら」で判断すればいい
15年間、千数百件の葬式施行した家族と事前相談、逝去後は葬式相談、遺骨処理や納骨と都度、アドバイスしながらひとつひとつ処理してきましたが、入院中、逝去後、どうすべきか迷う家族が多く、そのアドバイスをする人達の意見は賛同できない事が多い。
『自分なら生きていたいと思うか――、』
極論を言えば、動く事も出来ず、自分で食事も出来ず、トイレにも行けず、意思の疎通さえ出来ない状態になり回復の見込みが無いとしたら――、あなたは生きていたいと思うだろうか!?
個々の価値観が違うから答えも違うでしょうが、僕なら生きてたいと思わないし、心臓を動かすだけの入院医療費を掛けて欲しいとも思わない。
医者は生かす事が仕事だから心臓を止めない方法を勧めるかもしれない。また周囲や親戚は無責任な思考で生かす選択を良しとするかもしれない。
されど自分が対象者だったらどうだろうか――、生きるのでなく心臓だけを動かし生かされる事を嬉しく思うだろうか?
逝去後の葬式についても然り、葬儀屋は故人の供養とばかりに豪華で派手な葬式を勧め、住職は読経と戒名で故人が浮かばれるような発言をする。
あなたが対象者だったら、葬儀屋と住職の言う事を「その通り」だと思うのだろうか!? 他人の事は分りませんが僕なら――、
周囲は無責任な発言をするだろうが、基準は『自分だったら』と考えれば迷うことなく自然に答えは出てくるだろう。
だから普段の会話の中で「こんな人の話しを聞いたからさぁ」とでも言いながら自分ならどう思う!?と家族ひとり、ひとりの考え方を全員で確認し合っておけば良いと思う。
そして最後は『自分だったら、』と考えればベターな判断に辿り着けるだろう。
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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」
家族の死後に後悔しない為の一冊