序章・無信仰者の葬式参考書
はじめに
著者の人間性は本書を読み終えれば思い描けると思いますが、52才の時に全て偶然から始まった葬儀支援事業も15年になりました。
気付けば68の齢を迎える年になり同年代の葬式も増え、現場で動き続けてれば明日は我が身である事をいやがおうにも実感します。
ぶっちゃけ、いつ人生の終幕を迎えても不思議ではない、だからこそ現場で動けてる今、建前抜きの本心を書きたいと思う。
葬式に対する感覚は相談に来られた人達も納得する方が多く、医師を始めとした医療関係者から称賛される事が多いです。
葬儀支援を始めてから『自分は無信仰者』であると改めて実感したのは宗教者、葬儀社、葬式実態が分ったからでしょう。
自分の経験談と思いを書きますので葬式とは無縁の世界で生きておられる方々にはとても参考になるでしょう。
信仰のある人達は葬儀屋がごちゃこちゃ言わなくても、すべき事は信仰内で決まってますから例えどんな葬式でも本人が納得してれば問題ありません。
ところが日本人の大半は『葬式の何が分らないかさえ良いか分らない』と言うのですから、この言葉だけで無信仰者であると分ります。
すると葬式は宗教儀式が当然の如く葬儀社、親戚、宗教者が畳みかける現実、自分達の利益と相手の事が考えられない人間には反吐へどが出る思いしかない。
ようするに無信仰者の葬式実態が無いんです。また墓の在り方もすでに過去のものである認識さえありません。
だから無信仰者の著者自身が15年間の実績経験から得た納得する「葬式」や「遺骨処理」の具体的な方法を書けば参考になる方は多いでしょう。
また葬式、葬儀社、宗教者等のどこが理解できず、どんな違和感を感じるかなども明記しますので読者自身がどう考えるかは、ご自分と家族で判断されると良いでしょう。
0-1 葬式本の著者に違和感
葬式関連の本を書いてる人は沢山いますが、葬儀社勤務経験ありの人を筆頭に宗教者や宗教学者等が葬儀コンサルタントと称しての執筆が大半です。
僕自身も含め無信仰63%と言われる日本に於いて「葬式=宗教儀式」だけの発想は「偏見」、信仰ある人は信仰仲間が全て教えてくれるので問題ありませんが無信仰者が参考にできるものがありません。
仮に宗教儀式は要らないと言われても、明確な代案や具体的な方法を明記して無ければ否定だけされても困るでしょう。
なぜ具体的な代案提示が無いか!? それは葬儀社が無宗教の葬式施行経験が無いか極端に少ないため「葬式=宗教儀式」の発想しかできないのでしょう。
或いは宗教儀式の無い葬式は儲からないと考えているのかもしれません。
評論家は自分の感覚を葬式全体のマナーのように語る押し付けも多く、家族目線の現場で動く人間は『その感覚は何処どこから!?』と強い違和感を感じます。
葬儀社経営の経験なく勤務経験しかない人は、会社方針の枠内での経験しかなく仮に会社方針に異論や疑問があっても実践体験は無いのです。
続いて宗教学者は無信仰者の視線と違い宗教ありきが前提の視点、葬式現場に精通している訳でなく理論武装だけの素人です。
この点は僧侶が書いた葬式本も同様、仏教式が当然の立ち位置で宗教儀式以外の葬式など考えた事すら無いでしょう。
0-2 無信仰者の自分は納得できない
結論を言えば『無信仰者を公言する自分が納得できる葬式が無い』だから自分が納得できる葬式を目指した15年なのです。
概念とも洗脳とも言える葬式実態の中、前例の無い道を切り拓くのは予想以上に時間は掛かってますが『残る家族の生活より大事な葬式など無く絶対にあってはならん』これだけは全国民が認識しなければなりません。
設立当初は寺や葬儀社から誹謗中傷もありましたが上記主張と『家族目線』を有言実行し続けるといつの間にか誹謗中傷は消えてた15年です。
施行数が増えると設定料金を下げるか内容を豪華にする変更は5年後から12年目まで毎年行い16年目の今は限界点に到達した感があります。
実際は建物など未完成な部分はありながらも、ようやく無信仰の自分が納得できる葬式と遺骨処理は完成し我ながら良くここまで来れたと感じてます。
結局、葬式の書物は『誰が』『どんな目線』で書いたかで全く別物になり信仰の有無から始まり、宗旨、さらに宗派毎に全て違いますから、信仰心のある方は選択肢さえ間違わなければ問題ありません。
ただひとつ『無信仰者』と『経済的弱者』の家族目線で書かれたものは無く、その目線で執筆する『葬式とはなんぞや』です。
15年間『あんしんサポート葬儀支援センター』の現場一筋、千件以上の施行担当と五千名を超える会員家族の死後を託されてる人間が書いたものです。
葬儀支援センター設立後の動きや実態はホームページ、葬儀支援ブログ「我想う」で確認してください。
本書では葬儀支援が始まる流れから、現行の違和感、更には現場からのアドバイスは『弱者主体の家族目線』で書きますので、信頼に足るか否かはご自身で判断してください。
0-3 本書の著者について
筆者52才の時、さらに遡ること37年前の家業倒産で蒸発した父親逝去の一報が八王子裁判所から届いたのを機に、あれよ、あれよと言う間に強い流れで気付けば葬儀業界に足を踏み入れてた感じです。
市内2軒のホテルで婚礼美粧中心の美容業経営者、美容師ではなく以前は美容室の経営指導をしてた人間です。
結婚式と葬式は、返礼品、花屋、飲食と業者が同じ事もあり何度となく葬儀屋もすれば良いのにと言われました。
業界の人には失礼ですが、かつて家族親族の葬式経験から葬儀屋は『傷心の家族に霊感商法を使う胡散臭い詐欺師のような人』の印象が強く葬儀屋だけは絶対にしないと公言してました。
偶然が重なり葬儀業界で生きて15年経過した今も想いは変わってません。
葬儀屋を忌み嫌ってきたから、葬儀屋だけは絶対しないという強い思いがあったから『葬儀支援の道』に気付いたんだと思う。
流れに逆らえず葬儀業界に足を踏み入れざるを得ない状況になった時『NPO葬儀支援センター』を設立したのは、葬儀屋では無いと自分を納得させる為だった自覚もあり、当時はそれほど嫌だったのです。
0-4 忌み嫌った道の横に天職があった
傷心の家族の心をナイフでえぐって暴利を貪むさぼるような商売などしたくない、他人の死体なんて見たくねぇし、他人の死体を触るなど普通に無理、多分同じような感覚を持つ人達のほうが多いだろう。
ところが葬儀屋が嫌で始めた「NPOの葬儀支援センター」の言葉が足枷あしかせとなったのでしょう。元々「支援」などした経験はありませんから「支援」「支援」と必要以上に強く考えてた自分がいました。
設立当初周囲の賛同者から「とりあえず10万円から始めて利益が出せるようになってから少しづつ値下げすれば?」と言われ続けましたが『5万円火葬支援パックに』拘り続けてました。
この当時は支援目的より、自分を納得させる思いのほうが強かったのですから決して他人様から褒められるようなものではありません。
その後は自分で自分にタガをかけたようになり惰性もあって弱者中心の葬儀支援に拘こだわって走り続けた15年――、違うな7年~8年でしょうか。
不思議なのは惰性で走ってるのに建前の要らない素の自分でいられ、且つ家族から感謝され、その感謝が生き甲斐となる事を知り、もしかして『天職なのか!?』とさえ思うのですから人生とは分からないものです。
幸いしたのは自分を納得させるため「全て本音の支援」としか考えなかった事が、何年経ってもブレないと言われ信用に繋がるのですが、最初から本音、それも究極の本音はブレようがありません。
後述しますが15才で生き別れた父親から『これがお前の天職だよ』と導かれたような不思議な流れの連続に戸惑いながらのスタートでした。
会員さん達からは「健康に注意して私が死ぬまで頑張ってください」と言われる事がとにかく多く「もうすぐ70才だぜ」と言うと「私から見ればまだ若い」と何の基準か意味不明な言葉も多い。
「あんたの為に生きてるんじゃねぇよ」と言うと「そりゃそうだ」と大笑いしながらも、人の役に立てる喜びと頼ってくれる人達の存在こそが、自分の人生を有意義にしてくれてる実感もあり有難いと感じる自分がいます。
担当施行数が千件を遥かに超えた今、ひとりの人間が直接担当する施行数としては多いですが、仮に1万件の葬儀支援だとしても、全国レベルで見ればたかが1万件でしかありません。
葬儀支援の具体策やアドバイスを文字にする事で、無信仰者と弱者を中心とした家族目線の『葬式とはなんぞや』が全てのネットユーザーに公開できます。
直接支援の何十倍、何百倍の人達への支援が可能になり、現行葬式に疑問を持つ多くの人達への参考書になるはずとの思いから書いています。
0-5 筆者が代表を務める支援センター概要
「理念」
誰もが死後費用の心配をすることなく生きられる世の中にしたい
「信条」
葬儀は大事でも残る家族の生活はもっと大事だから絶対に無理はさせない
「目的」
入会後は死後費用の心配を一切せず心穏やかに生きられる
以上の理念、信条、目的達成のため、老人世帯、独居老人を始め様々な事情で財布に余裕の無い人でも残る家族の生活が守れ、且つ誰が見ても違和感の無い葬式への支援活動を続けています。
詳細はホームページで確認頂けます。
また2030年代に訪れる団塊世代の終幕期を見据え、年々上がり続ける介護保険料や税金、毎年下がり続ける年金でも死後費用を心配すること無く生きられる世の中の実現に向けた提案でもあります。
0-6 葬式を商売の道具とさせず洗脳を解く
葬式施行をしていると『葬式=宗教儀式』の図式が浸透し、無信仰の人達でさえ宗教儀式が当然のように思いこんでる人も多い事に気付く。
「仏教徒はキリスト教や神道の葬式はしない」と言えばそんなの当り前と言い「キリスト教徒は仏教の葬式をしない」のも当然と言う。なら無信仰者が宗教儀式の葬式をするのは当たり前ですか?
「いいえ」無信仰者は宗教儀式の無い葬式が当り前、日本は資本主義国家では珍しく60%以上が無信仰者との調査結果もあり入会相談に来る90%は無信仰者であると明言します。
しかし葬儀支援を開始した15年前は90%以上が仏教葬、残りが神葬祭とキリスト教で無宗教の葬式は存在せず直葬が数%、直葬は葬式では無いとまで言われました。
中には「火葬だけの葬式では可哀相」と言う親族もいますが、自分の信仰と違う葬式をされてもあなたは嬉しいですか?
無信仰者に宗教儀式も全く同じで、これを『大きなお世話』『ありがた迷惑』と言いあなたの『独り善がり』です。
2022年現在、正確な調査数字は把握してませんが直葬を含めた宗教儀式の無い葬式は20%近くまで増加した感があり更に上昇傾向にあります。
実際は火葬だけの葬式、宗教儀式の無い葬式を希望する人は実数の数倍はいるでしょうが葬儀社は利益減少の直葬を勧める事もなく、周囲は過去の慣習や概念、独り善がりの結果が「葬式=宗教儀式」です。
信仰のある人は仏教なら僧侶、神道は神主、キリスト教では神父や牧師が葬式の流れや必要なものは全て教えてくれ業者が口出しする必要はありません。
しかし無信仰者は何を調べても納得できるものは無く葬儀社に行けば宗教儀式が普通と勧められ、葬式経験者からも宗教儀式が当然と言われる。
後述しますが宗教儀式を「家族の供養」だと思ってるとしたら大間違いです。
稀まれに高額費用の葬式に苦言を呈す記事や書物もありますが『葬式不要論』と極端な発想のため納得し兼ねる人も多いでしょう。
著者は自他ともに認める無信仰者ですが葬式が不要とは思いません。
但し葬式は死後でも宗教儀式でもなく詳細は後述しますが『家族や親交の深い人達との別れの時』で存命中から始めるべきと考えてます。
例えば「癌」は最低数か月の猶予期間があり、余命初期なら数年の猶予もあるのですから担当医の許可をとり外出可能です。
思い出の場所に連れて行く、好物を作ったり食べに連れて行く、逢いたい人に逢わせるなどのサポートそのものが葬式です。
そう考えると脳溢血、心筋梗塞、くも膜下出血などの突然死より猶予のある「癌」のほうが覚悟はできるという事です。
ただ90才を過ぎた高齢になってからの突然死の場合、周囲は驚きますが俗にいうピンピンコロリですから本人にとっては最高な終幕かもしれません。
それと「お金」は死後でなく生きてる時か残る家族の生活に使うべき、派手な葬式をして『供養した』は自慢に成らず愚かさを吹聴してるに過ぎません。
それでも金が余ってるなら構いませんけど、残る家族の生活に不安があるなら愚の骨頂、自分の愚かさを見つめ直すべきです。
逝去後は信仰の「ある」「なし」で大きく別れますが生前は信仰の有無に関係なく家族とのお別れは変わらないはずです。
無信仰者が『死後』の要らぬ概念を押しつけられる事なく自身や家族が納得できる死後の在り方を考える参考書にはなるでしょう。
また人の死にまつわる「話」「物」の由来と意見も書き添えますが、例えば線香は仏教作法、でも供えたい家族は無信仰でも神道でも供えれば良いんです。
残る家族が温かく送れたと思えて後の生活に支障が無いなら何でもありが無信仰者の葬式、勿論、宗教儀式は無く火葬だけやお別れ会でも構いません。
葬式で「こうもしたい」「あぁもしたい」の希望は金さえ払えば葬儀社は好きな事をしてくれますから問題ありません。
「えっこんなに費用が掛かるの!?」と納得できない葬式経験をした人は多いはず、コロナ感染で意識変化が10年前倒しになった今、霊感商法の洗脳からの脱却チャンスを逃してはなりません。
ただ余裕が無く葬式後の生活費用が心配で相談する場所も無い時はコメントかメールをください。事情を伺い最善と思われるアドバイスをさせて頂きます。但し死後では間に合いません。
0-7 本物の無信仰者は素通しメガネです
本書で言う『無信仰者』について書いておきたいと思います。
本物の無信仰者は基本どんな宗教も否定しません。「無」とは何も無い事で素通しですから「赤は赤く見え黒は黒く見える」だけで自分のメガネの色はいつでも素通しだから否定する必要はありません。
否定をするのは信仰心があるから他の信仰が邪道に見えるのでしょうけど、宗教の歴史を見れば、どんな宗教でも汚点もあれば隠したい史実はあります。
個人的な意見を言えば、宗教とは葬式をする事でなく『生きる指針』殺伐として他人の事など構わない時代を生き抜く上で、宗教や仲間達が支えてくれるなら勧める事はあっても否定することはありません。
でもそれを商売の種とし霊感商法まで用いて家族の生活を脅かすのが、人間として許せないと言っているのです。
0-8 ゴルフ上手に学ぶ葬式の考え方
少し話はそれますが葬儀支援はいつ電話が入るか分らず、片道1時間の場所へ行くのも神経を使う為、電波の届かない場所もあり得るゴルフ場には行けませんので何年も行ってません。
ゴルフ人口の6割は1ラウンド18ホールで100を切れない現実は行かなくなって10年経った今も変わらないでしょう。
100が切れない人の共通点は1打目をドライバーでかっ飛ばし2打地点に行ってからどうするか考える人達です。
100がすんなり切れた人の多くはカップから逆算してティーショットを打ってるはず、理由はフルスイングで10ヤード、20ヤードしか飛ばないクラブは無く手加減が必要なアプローチは難しいからです。
例えば100ヤードが得意な人はグリーン手前100ヤード地点に運ぶクラブ選択をしますから1打目がアイアンもある。これがコースマネージメントです。
パー4は3打でグリーンに乗せ2パットでボキー、18ホール全てボキーなら90だから多少ミスがあっても100は切れます。
さて話しを葬式に戻すと多くの人達は『死んでから葬式を考えます』まだ死なないと思ってたとか、生きてるうちに葬式の話しは不謹慎という人もいます。
『残る家族の生活が守れる葬式』の立場から言わせると金持ちか単なるお馬鹿、人生で成功とは縁の遠い人間なのだけは分ります。
対象者自身が言い出さない限り対象者と葬式相談する事はありません。
事業でも、家庭でも、試験でも、そして葬式でも「準備」は必要不可欠! 段取り八部なる格言を調べたほうが良いでしょう。
葬式後に「高い」だの「内容が」だの「スタッフが」だの文句言わないなら構いませんけど、少なくともうちに来る葬式経験のある家族の90%以上は「高いかった」と口にしますから過去の失敗から学んでます
だから、あんしんサポートは事前入会してない依頼は全て断るんです。事前に何も対策しない人と葬儀支援センターの趣旨がマッチするはずが無く互いに満足、納得できる葬式には成らないからです。
それと「急変した」の一報で病院に行くとすでに心臓が止まって間に合わなかった「すぐに亡くなると思って無かった」という人も一緒です。
元気な人が突然亡くなった話しは何度も耳にしてるはず、入院してる人が亡くなるのは想定内でしょ!? 思わなかったは誰も同情も納得もしません。
中には『葬儀社会員になってるから大丈夫です』と言う家族もいるようですが「何が大丈夫なの!?」と聞いてみたい。
「会員になってるから引き受けて貰える」とでも言うのでしょうか?
だとしたら突然の依頼は正月でも無い限り葬儀社で断ることなどありません(あんしんサポートは断ります)
会員になる事と葬式について考えておく事は全く違います。
大半の葬儀社会員は葬式してくれる人の確保目的で会員登録しただけの人は鴨葱でしかありません。
葬式の詳細や費用の打合せもしない入会に何の意味がある!? 正確な費用見積り、内容の詳細、逝去前にすべき事、逝去後にする事までが分って初めて事前相談なんです。
無知なまま葬式突入すれば葬儀社のやりたい放題の舞台が整い驚くほど高額な請求をされるけど、いかんせん無知だから葬儀屋の暴利すら気付かない、これを『鴨がネギ背負って来る』と言います。
0-9 葬儀屋の解約金
毎月の積立は互助会以外はできませんので、10万円、20万円など一括で支払う事で入会とする葬儀社もあるでしょう。
そのまま葬式するなら問題ありませんが別の葬儀社に変更するなら解約するわけで問題は解約時の『解約』と『返金額』です。
解約させたくない葬儀社は簡単に解約させず色々難癖をつけてきます。この時点で会員は単なる金づるとしか考えて無い事が分ります。
僕なら嫌々で葬式依頼などして欲しくありません。相手も嫌だろうけど受ける側も同じ気持ちになるから間違いなく後悔する葬式になります。
それでも退会させず葬式させようとする葬儀社が『家族の事を考えてる』と思いますか!? 家族は葬儀社経営の為に必要な金づるなんです。
九州、関西高裁で負けたにも関わらず解約金20%徴収、半額返金などが葬儀業界の実態だと思って良いでしょう。やはり胡散臭いです。
契約時に解約する場合の条件は理解できるまで聞き書面で残しておく事です。間違っても口頭だけで終わらせてはいけません。
あんしんサポート入会金は税込3,000円、会員管理と新パンフレット等の送付で使用するため入会後の返金はしません。
基本預りませんけど「今なら払えるから」と例えば『ぱっく60』の税込11万円を預けたがる方もいらっしゃいます。
預かった全額は専用通帳にて保管し支払者本人からの依頼で利用前であれば全額返金(利息なし)しますと会員証に明記してあります。
事前に支払うのはそれほど余裕のある方ではありません。ときたま余裕がある時に預けたとしても後々の生活費で困る事もあるからで、死後費用は心配なくても今の生活が出来ないのでは本末転倒です。
0-10 葬式会員半額!?など信用できない葬儀社
今でもあるかなぁ『会員半額』『会員何万円引き』企画が本職だった人間からすると、これほどくだらない企画はありません。
「自分は嘘つきです」と言ってるようなもの、自ら信用を無くすためにしてる行為だと分らないのでしょうか!?
会員半額なら非会員は2倍の料金なのか!? 会員価格で商売が成り立つなら、非会員からは会員支払い額の利益をさらに取るわけ!?
利用者からすれば定価はどんだけボッタくった料金設定なんだ!? と不信感しか湧かないでしょ。
すると「利用時は会員扱いさせて頂きますからご安心ください」なんて言おうものなら『なら半額が定価じゃねぇか』と突っ込まれて当然です。
常識の範囲を超えた優待などあり得ません。会員限定前は非会員2万円加算でしたが2022年現在は非会員の依頼は受けておりません。
0-11 賢い家族の考え方
『0-6 ゴルフ上手に学ぶ葬式の考え方』から途中記事が入りましたが、賢い家族の考え方は『逝去後』や『墓』から考えるようです。
・葬式後の生活はどうなる
・年金収入の変化は
・電気水道光熱費は
・墓はどうする
・もしもの時に依頼する葬儀社は
後に残る家族の収入の変化と預貯金等の試算をしなければ何も分りません。家族構成や状況によっては『墓閉じ費用』『葬式費用』も明確にしておく必要もあり事前に分かるから対処法を考える余裕も生まれるのです。
『墓閉じは収入のある現役時に行う』とか『死後費用が明確に分かる』と入院や治療諸費用は分らずとも死後費用の心配をせず過ごせる。
葬式の最低費用が分っても支払いで困るなら依頼先を変更したり『残る家族の生活に支障の出ない葬式』を可能にしてくれる葬儀社を探せる。
家族葬100万円、宗教者謝礼50万円、四十九日法要謝礼、納骨と墓誌彫り費用と飲食まで合わせ最低でも200万円が今の家族葬に掛かる費用実態です。
何度も言うように余裕があるなら問題はなく、本書を読む必要さえありませんけど余裕の無い家族はできるだけ万全な準備をするしかないのです。
参考までに葬儀支援センターは読経・戒名(居士大姉)付き追加不要の家族葬が15万円、納骨と墓誌彫り25,000円で、総額175,000円+税と一桁違う。
予想より100万円以上費用が抑えられるならと墓閉じが多いのでしょう。
当社料金は葬儀社が逆立ちしても無理な設定、同金額の葬儀社を探すのは無理なので、地域内で家族の負担を抑え且つ内容や使用品に違和感なく追加不要な葬儀社を探しましょう。
事前に費用が分り想定より安ければ存命中に使えたり、死後の生活に回す事もできるし、死後費用の心配をしながら過ごす必要もありません。
老人世帯配偶者逝去後の年金収入は半額近くまで減りますから、後の生活費に回す事を優先し無理のない葬式の選択をしましょう。
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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」