日本酒のお話 〜 香取神宮とすいごうさかり
関東には武勇に優れていたとされる神様や、何かしら武に関連する人気の神社がありますが、ここ香取神宮もその一つでしょう。主祭神は経津主神様で、剣そのものだという伝わり方もする神様です。関西ですと春日大社や枚岡神社が有名ですが、やはり経津主神様ならば香取神宮は外せないところです。
実際にお参りすると分かりますが、肌で感じる空気の引き締まった爽やかさが素晴らしく、やはり多くの人を引き寄せる神社とはこういうものかと思わされます。
立地からして車で行く人が殆どだとは思いますが、神社の真正面あたりと、向かって左手の方とに駐車場があり、本殿にお参りするには左手の方にある駐車場の方がいくらか近いのかな?という気がしました。
さて、このあたりは千葉県でも利根川や霞ヶ浦を挟んで向こうは茨城県という地域で、佐原水郷などという言葉もあるくらいです。昔は佐原市や小見川町などの複数の市町村がありましたが、合併して今は香取市になっています。
小江戸と呼ばれた地ですから、きっと地酒の蔵元もあるだろうと考えて、良さげな酒屋さんを探して行きました。
行ってみたら狙い通り、地元の日本酒が並んでいました。お店の人の話を聞きつつ、自分たちの好みに合いそうなのを選び、馬場本店酒造さんの「すいごうさかり」を買ってきました。
佐原の町をイメージしたデザインの箱に入っています。期待感が高まります。ま、飲んだのは持ち帰って冷やしてからですが。
お味に関しては純米吟醸の味と風合いにあって、やや辛口の第一印象を大切にしており、そして苦味や酸味に片寄ることなくスッキリした味です。飲んだ後に嫌な感じの残らない、器用にまとめた日本酒です。
何と言いますか、味の好みは千差万別とはいえども、やはり各項目の平均点が高くなる様な、人気の日本酒の傾向というのがあるのかもしれません。なかなかイケると好感度の高い日本酒の味が似通ってる印象を最近は強く受けます。
そりゃアンタ、純米吟醸には純米吟醸の味の傾向があるでしょうよ、という通な方々には言われるのかもしれませんが、それでも「んー、これは口に合わないな。」というのもありましたから、いわゆるネットの口コミやら聞いたことがあるからとか、そういう選び方よりもやはり自分で丁寧に飲み比べるのが良さそうです。すいごうさかりはその点私達には「美味い酒」でした。