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【備忘録】ナポレオン・ヒル著 「悪魔を出し抜け!」より

― 引用開始 ー
悪魔:自分の頭で考える人間は決して流されたりはしない。一方、自分の頭でほとんど、あるいはまったく考えない人間は「流される」人間だ。「流される」人間は、まわりの状況に影響を受けコントロールされても、それに抵抗しない。自分で考えるのが面倒で、むしろ悪魔が自分の意識を支配し、自分の代わりに考えることを歓迎する。人生に何が起ころうとそれに甘んじ、反抗したり反撃したりすることもない。人生に何を望めばいいのかもわからず、ただぼんやり日々を過ごすだけ。あれこれ意見は言うが、どれも自分で考えたものではない。そのほとんどは私が吹き込んだものだ。「流される」人間は精神的な怠け者で、頭を使うことをほとんどしない。だからこそ、私は彼らの思考をコントロールし、その意識に私の考えを植え付けることが出来るのだ。
―引用終了―

なるほど、悪魔に乗っ取られることなく自分の人生を歩んでいくためには、「流されない」ことが大切ということらしい。

―引用開始―
悪魔:この「流される」習慣から身を守るために必要なことは、

一、どんなときも自分の頭で考えること。人間が完全にコントロールできるのは自分の頭で考えるという脳力以外にはない。

二、自分が人生に望むものを明確にすること。そして、それを実現するための計画をたて、必要とあれば、永遠の敗北以外はどんな犠牲も喜んで払うこと。

三、一時的な敗北をしたときは、その内容や原因にかかわらず分析をし、それに見合うはずの成功の種をそこに見つけること。

四、人生で獲得したいと思う物質的な富と同じだけの価値を持つサービスを喜んで他者に与えること。しかも、与える方を先に。

五、自分の脳は「無限の知性」から情報を得るための受信機であり、その普遍なる知恵の貯蔵庫と周波数を合わせることで、自分の願望を具体的なものに転換することが出来るということを理解すること。

六、時間ほど大きな財産はなく、時間は思考の力以外で人間が完全に自由に出来る唯一のものであり、自分の望むどんな物質にも転換することのできるものであることを理解すること。

七、恐怖とはたいていの場合、人間の意識の使われていない部分を悪魔が占拠するために使うのだということを理解すること。恐怖とは人間の意識が作り出すものであり、望みさえすれば何でも手にれることができるという信念で意識を満たしていれば恐怖も追い出すことができる。

八、祈るときは、お願いをしてはいけない! 自分の欲しいものをはっきりと要求し、代用品などでは決して誤魔化されないと尊厳すること。

九、人生とは厳しい修行の場であり、その監督者となれるのは人間と人生どちらか一方だけであることを理解すること。その中間はなく、また妥協点もない。人生から自分の望まないものを差し出されても決して受け取ってはいけない。たとえそれがいっときのものだったとしても、自分の意識でそれを拒否する力が人間にはあるし、そうすることによって、本当に自分が望むものを招くことができるのだ。

十、頭がある考えで支配されると、それは必ず大自然の法則によって最短最適のルートを通り、現実の形となって具体的に目の前に現れる。そのことを忘れず、樹分の考える内容に常に注意すること。
―引用終了―

ところどころ理解できない部分があったりするものの、五や十などはとても興味深い内容であり、そういう考えに行き当たったというだけでもこの本を購入した甲斐があったと思う。

これから「流される」ことなく生きてゆきたい。



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