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不登校数34万越え

2023年度の小中学生の不登校数が
前年度から4万7434人増えて
34万6482人になりました。
文科省が10月31日に公表した
「問題行動・不登校調査」の結果です。


小中学校における不登校の状況


この数字を見て
「まあ、そうだろうな」という感想
しか出ませんでした。


私が所属する親の会では
兄弟、姉妹がそろって行かないケース
小学校低学年から行けないケース
の話をよく耳にするようになりました。


不登校数は増えることはあっても
減る気配はないというのが実感です。


それでも
状況は少しずつ変化していて
学校以外の受け皿も増えています。


オンラインで学習することも
以前よりはずっと手軽にできるように
なりました。


でも
不登校となった子どもの背景は
多様であって


その子に合った居場所
希望する学習スタイルや環境を
探すのは簡単ではありません。


情報があふれているようで
実は自分がほしい情報は
うまく見つけられないことも多く
疲れ切っている親も多いです。


34万人もの子ども達が
学校に行かない、行けない状況は
異常事態です。


個々の子どもや
家庭の問題と位置づけるには
もう無理があります。


多分文科省はまた
様々な対策を出してくると思います。


でもそれを待っていても
我が子の成長は待ってくれません


本来なら学校の支援や
自治体の支援が全ての子どもに
届くことが理想ですが


それも住んでいる地域や
学校によって対応もまちまちで


子どもや親の気持ちを
受け入れてくれるかどうかは
わかりません。


自分の子どもを守るために
親としてやれること何か?


子どもの小さな変化に目を配り
安心して眠れる場所を与え
多少偏っても
おいしく食べられる食事を出すこと


そして
子どもが動き出した時に
必要になる情報をストックして
いざ、という時のために
準備しておくことが
親にできることかもしれません。


わたしの娘は中2の時に
行き渋りが始まり
高1の夏で完全に不登校に
なりました。


後悔しているのは
毎日学校に行かせることに
疑問を持たなかったことです。


わたし自身が中学校の教員だった
こともあると思いますが


学校へ行くことが当たり前
という思い込みにずっと縛られ


身体の異常を訴え
「行きたくない」という悲痛な声を
受け止めることなく


娘の命の炎が燃え尽きる寸前まで
我が子と学校を天秤に
かけていました。


目の前の子どもを見ようとせず
学校に行かせることを
目的にしていました。


子どもの命と学校のどちらが
大事かと問われたら
その答えに迷う親はいないはずです。


学校以外の選択肢を選ぶことで
子どもの未来はまた違う
輝きを見せてくれます。


そして
これ以上「不登校」で悩む
親子が増えないためには


学校の環境が合わなければ
次にどんな選択があるのか


その子の気質や特性に
合った学びが提供されて


子どもも親も苦しむことのない
学校以外での学びが確立され


全ての子どもが悩まずに
好きなことが追求できる


そんな公立の居場所が
できることが願いです。

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