繊細さんのボランティア体験記

バス停まで車で迎えに行くと
バスから降りてきた娘は

車に乗るなり
「私、すっごく頑張ったよ今日」
「本当、頑張った!」
と少し興奮気味に言いました。

ぐったり落ち込んで帰ってくるかと
思ったら
私の取り越し苦労だったようです。


通信制高校を9月に卒業した娘
ですが、在校生が参加する
ボランティア活動に一緒に参加させて
もらいました。

大学の入試に向けて、そうした活動も
必要だったらしいのです。


15名ほどの学生が学校の近くの
児童館に行き、小学生と過ごす活動です。


娘は行く前、
「小さい子苦手~」
「何を話せばいいんだろう・・・」
「どうしていいかわかんない!」

などなど
いつものように不安材料を
次々とあげていましたが

自分にとって必要なことなので
行かなければならない
と腹を括ったようで
足取り重く出かけていきました。


児童館では1日先生として
小学校低学年の子どもたちと
ゲームをしたり折り紙をしたりして
半日遊んだそうです。


1年生の子ども達とカードゲームを
した時
「1年生にしては難しいゲーム?」
だったらしく
ルールもあまり把握していなくて

子ども達は自分の持ち札を
見せても平気で
なんなら相手の札も見ながら
進めていくので
ほとんど勝負にはならなかった
ようです。

それでも楽しそうに遊ぶ子どもを見て
「子どもっておもしろい」と
思ったそうです。

また、ある子は
側転を見せてくれたので
「上手だねえ」と褒めたら
ずっと側転をし続けるので
「ありがとう、もういいよ」と言っても
止めてくれなくて困ったそうです。

側で見ていた先生が
止めるように言うと子どもは
やめたようですが

「先生って大変」と
身をもって感じたようです。


ここ数週間は受験勉強に
行き詰まりを感じ
やる気の出ない自分を持て余して
いるようでした。

試験の日が近づいてくると
やはり焦る気持ちも出てきます。

それでも
不登校の時期を経験したからか
頑張りすぎて心も身体も
全てストップしてしまう前に

自分なりに休みを入れながら
バランスよく続けていました。

そして人と関わる時にも
相手の気持ちを感じやすく

自己肯定感も高くないので
どうしてもネガティブな考えが
先に立ってしまいがちです。

でも今回のボランティアで
初めて会う人たちともうまく関わり

苦手だと思っていたこども達とも
楽しく過ごす経験ができて

少し自分に自信を持つことが
できたのではないかと思います。

「私、頑張ったよ!」って
あんなに嬉しそうに言ったのを
聞いたのはいつぶりだろう・・・

わたしは応援するしかできないけれど
うまくいっても
うまくいかなくても
いつでも戻ってこられる場所で
待っていたいと思います。

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