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二人だけの卒業式

先日
娘の通信制高校で
卒業式がありました。

卒業式と言っても
証書を渡されるだけの簡単な
ものだと思っていたので

会場がきちんと設営されて
先生方や在校生もいる中で
式を行ったのには少しびっくりしました。


わたしは家から離れた場所にある
この学校に来るのは初めてでした。

娘がスクーリングとテストの時に
通っていた学校に
最後に来られてよかったと思いました。

この日卒業するのは
娘ともう一人の子の二人だけです。

出席した保護者もわたしと
もう一人のお母さんだけでした。

それでも
式次第にそって
ちゃんとした式を行ってくれたのは
有り難いことだと思いました。


娘がこの学校に入ることを決めて
通い始めた頃から今日までの
記憶がよみがえりました。

最初は「誰かに会うかもしれない」
と電車に乗るのさえ
イヤがっていました。

対面授業の時も
先生に話しかけられるのが
苦痛で仕方なかったようです。

きっと行きたくない日も
やりたくないことも
あったと思います。

でもなんとか最後まで
やってこれたのは
娘が自分で入学を決めて
卒業すると誓ったからだと思います。

わたしも娘が乗り越えられると
信じてきてよかったです。


さて卒業式です

卒業生入場
校長先生の式辞の後

子ども達も知らされていなかった
「サプライズ」があり

卒業する二人がそれぞれ
感想を発表することになりました。

式が始まる前
隣の教室で事前練習を
していましたが
その時に知らされたようでした。

本人たちも驚いたようでしたが
二人とも自分の言葉で
気持ちを伝えられました。

娘は
「つらかったけど続けてよかったです。
先生方や両親の支えがあって卒業
できました。ありがとうございました。」
そう言いました。

わたしは涙が出て止まりませんでした。

今回は
たった二人の卒業式でしたが

温かく送り出していただいて
とても嬉しかったです。

子ども達にとっても
思い出に残る式になったはずです。

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