2011年8月4日13時06分
倒れてから2日後、松田直樹は亡くなった。
覚悟を決める時間があったからか、意外と落ち着いて訃報に接することができたと思う。ビハインドでATに入って、逆転を信じつつもこのまま試合終了になる予感もある、そんな状態だった。そして、そのまま笛が鳴った。正直なところ、自分のことについてはあまり記憶が無い。思い出されるのは、テレビの向こう側で受け答えしている中村俊輔。インタビュー慣れしているはずの彼が、言葉に詰まりながら「まるで眠っているようだった、今にも起き出しそうだった」と語ってい