介護

先ほどAmazon Primeで『ロストケア』という映画を観た。
老人が増え、認知症が増える世の中。
国のサポートが不足し、子供が親の面倒を見る事が非常に
大変で、生活苦になっていく。
YOUTUBERの『兄のぼる:父の介護クエスト』
という人の動画を見てもわかる通り
老人になり、ボケが始まると話がロジックにできない。
色んな問題が生じる。
自分の生活が親の面倒でおかしくなる。
頭もおかしくなる。

映画の中では両親が一人で生活できないと、
施設に入れる人の子供は『安全地帯』にいる人たちとなる。
しかし、そのような金銭的な余裕がなく、おかしくなった親を面倒見なくてはいけない子供たちは、『穴の底を這う人間たち』
暴れる、幼児のようにちゃんと食事が取れない、
一人で要が足せない。
寝たまま。
暴言を吐く、
子どもが誰だかわからない。
そんな親と一緒に生活しながら、自分の生活も仕事もしなくてはいけない。

子どもがいない、一緒に住んでいない老人は
孤独死をする事となる。
頭がおかしくなった親を介護しながら生きていくとなると
健全な生活ができない。
当人が人間としての尊厳が保てない場合、
死んでしまいたいとも思う。
一人では何もできず、人がいないとトイレにも行けず
言いたい事も言えない。
プライドが傷つけられ、
人に迷惑をかけ続け、
そんな体で生きていてもしょうがないと思うんだろう。
映画の中でも息子に『殺してくれ。』と頼むシーンがある。

自分だったらどうするんだろうか。
一生懸命育ててくれた親が、『一つだけお願いを聞いてくれ。
自分の記憶がどんどんなくなっていくのが怖いんだ。
いっそ死にたい。殺してくれ。』とあの優しかった親の口から
そんな言葉が出てきたら、、、

何年か前に介護施設で、老人がどんどん死んでいく事件が起きた。
介護している人間が殺していたわけだけども、この映画は恐らくそれをもとにしたのではないだろうか。
『ロストケア』という映画は『日本という国に老人に優しくない国』に対しての訴えに見えてくる。
この映画の主人公は介護士が老人の家を訪問し、介護をする。
親をニコチン注射で殺したが、事件性がないとみなされ捕まらずに
それがきっかけで、他の人も殺すことで『救う』という勘違いをしてしまう。その後、41人も老人を殺し続ける。。。

あと何年かで4人に一人が老人となる日本。
親だから子供が面倒見るべきという世間体の考え方を
変えていかないと、孤独死であるとか面倒を見る子供たちも含めた
無理心中とか、安楽死がない日本で子供が親を殺す事件が増えていくのかもしれない。

うちは今のところ『安全地帯』にいる。
でも、いずれ母親を施設に入れる事になるだろう。
そのタイミングをケアマネと話をしていた。
子どもの事がわからなくなった場合は、施設に入れるタイミングを
今後見定めていく必要がある。

昨日の母親は窓を開けて誰もいない外に
『あなたよくうちがわかったわね。
役所の方に行っておくから、早く帰りなさい。』というような
事を話している。
大声ではないので、近所のみんなが聞こえているわけではないから
いいのだが、
もうすぐ施設に入れないといけないのか?と強く感じた。。。

なるようにしかならない。。。



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