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国際協力分野を目指す新卒就活をやり直すなら...社会人2年目で思うこと

学部卒社会人2年目、国際協力の道を目指して昨年deferした大学院に今年こそは進学しようと願う日々の私です。
そんな私ですが最近縁あって転職したり、国際協力キャリアセミナーなどに参加する中で改めて仕事について考える機会があったのでタイトルの通り、「今の知識を持った上で国際協力分野を目指す新卒就活をするなら」ということについて書いてみようと思います。
キャリアに絶対的正解などはなく、国際協力といっても分野も広く関わり方も多様です。そして現在の私が国際協力の世界で働いているわけではないので、私の就活反省点というところに重きつつ、こんな分野/業種もあったなという話を書きたいと思います。あくまで個人の意見であることをご了承ください。
ちなみに同じような反省を元にしたアドバイスでは下記のような記事も書いています。


1.私の新卒キャリア

前提として、私は国際協力分野に幼い時から漠然とした興味があって、JPO合格を念頭に入れて高校生の時点で「私は大学院行きたいから大学のために浪人はしないでおこう」と思っていました。しかし学生時代に紆余曲折あり、自分のこの分野への真剣さに疑問を生じたこと等々あり、院進か就職か迷った末就職することにしました。それについては下記記事で書いています。

就活自体も国際協力を完全に諦めてはいないものの、当時は国際協力半分、いろいろあって海外移住に役立ちそうな職種/業界優先して選んでいました。
もちろんそれだけでわけではないですが、JICA等も途中で選考自体してしまっていて少し悔やまれます。ちなみに大学院進学への思いはあって、自分のお金で行きたかったこともありお金が貯められる点と、新卒大手企業からNGOの転職はできても新卒NGOから大手企業の転職は難しそうだなと思ったのでNGOは就活で考慮していませんでした。国際協力にも応用が利くような分野で海外転職しやすそうなところを狙おうというのが当時の私のなんとなくの就活でした。実際就職していない分野で言うと例えばプラントエンジニアリング(途上国に火力発電施設を建てたりする)業界とかみていました。そうして私が就職したのは、某日経大手メーカーの、職種としては、あえてぼやかしていうとロジスティクス、調達、購買などに関することでした。(転職したため前職です)
ちなみに職種はこの分野を自分で選んだのですが、理由としては学生時代に国境なき医師団でロジスティクスのお仕事をされている方とお話しして、国連機関でもロジスティクスの仕事は結構あるよ、と言われたことが影響していると思います。とりわけ強い興味があったわけではないのですが、営業は嫌だしなぁなどという思いもありました。業界としては英語を使うと言う点は意識して選びました。ここら辺は少しテーマは違いますが下記記事でも触れています。

ちなみに国際協力キャリアセミナーやネットを通じて拝見するキャリアを見る限り、民間企業出身の方でこの業界出身の方はちらほらみかけます。

2. 新卒しくじり先生 新卒就活反省点

働き始めて割とすぐに、方向性を間違えたかもしれないと思いました。理由としてはロジ等の職種の知識よりもメーカーのその製品について知識などを覚える必要があったからです。ここで得た知識が国際協力系に役立つと思えず、海外移住の動機もなくなっていたので余計に思いました。そして職種そのものも、聞き覚えがあっただけで選んだわけで実際に自分がその道の、例えば国連でロジの専門家として働きたいと思っているわけではないことに気づいて余計にここで働いていることと、進みたい方向性の解離に悩みました。そして、ジェンダーの専門家として関わりたいという思いに気付きました。下記の転職記事でも書いているのですが、国際協力分野のロジ専門の会社に面接に呼んでいただけたこともあったのですが、国際協力分野に関われても私はロジの専門家になりたいわけじゃわけじゃない、と気付き辞退しました。

初めて「働く」という経験をするためいろんなわからないことがあって当然なのですが、就活時の反省点をまとめると以下になります。
-自分が国際協力の分野でも何を(分野だけではなくて、関わり方)したいかをもう少しわかっていればよかった 
→ロジ分野で国際協力に関わっていくという思いがとても明確での就職であればよかったけれど、そうでない場合ジェネラリストどころか自分が専門にしたい分野ではない専門性がついてしまう

-視野を広く持っていればよかった
→表に出ているメーカーやJICA等以外にも、政府系金融機関やその他機関などマイナビなどのイベントにでてこないし知名度も低いけれど国際協力分野の仕事はたくさんある

-得られるスキルベースで就職すればよかった
→国際協力分野に直接関わらなくてもせめて例えば統計スキルなど応用がきく、ジェネラルなスキルが手に入る職種を選べばよかった

-国際協力につながるような業界で働けばよかった
→取引先もメーカー製造業関係の人なので人脈という意味で将来の自分のやりたいことにつながらなかった。また同僚の人もそういうことに興味がある人は少ないので情報交換とかは全くできない。文系で大学院ってなんでいくの?みたいな世界

ちなみにこの職種や会社で良かったなという点
-ビジネス英語をめっちゃ使う
-大手なのである程度の福利厚生と給与がある
→大学院費用など、しっかり貯められる

-超ホワイト企業
→大学院受験など、自分のために使う時間がしっかりとれる
以上から分かる通り会社としてはすごく良い会社だったので同じ会社の統計などを身に付けられる職種を就活の時点で受ければ良かったとも思ったりしました。

3. 以上をふまえて新卒就活するなら

当時は海外移住という基準があったのですが、それがなく国際協力分野だけで考えて、私の興味に基づいて、こんな選択肢もあったなくらいの感覚で羅列すると...(繰り返しますがあくまで私の場合であり、個人の意見です)

-総合商社 
商社勤務の知人の担当プロジェクトが国際協力絡みでとても面白そうだった。国を含めた様々なステークホルダーと関われて学ぶことも多そう。ただし担当プロジェクトは選べず、なんのプロジェクトに配属されるかで経験することも全く異なるらしい

-コンサル系
課題解決、という全てで活かせる知識がつきそう。分野によっては統計スキルもつくしその業界にも転職しやすそう

-シンクタンク系
途上国分野のシンクタンクは限られているけれどリサーチャーとして関わりたい人なら学部でシンクタンクに就職できる日本の恩恵を受けて入社するのはありかも。

-政府機関系 3J 
・JBIC(国際協力銀行)
・JETRO(日本貿易振興機構)
・JICA(国際協力機構)

JICAが有名だけれどその他もガッツリ国際開発分野なので情報も入ってくるし国際協力分野の様々なアクターと関われるから人脈も広くなるし自分のやりたいことも鮮明になりそう

-大使館調査員制度 利用
大使館「専門」調査員は修士号が条件ですが、大使館調査員は高校卒業が条件なので、とにかく途上国に住んでみたいなどという場合には向いているかも。(途上国に赴任するとは限らないですが...)
http://www.ihcsa.or.jp/zaigaikoukan/sencho-01/


就活のときの私に言ってあげたいことで最後締めようと思います。
-国際協力に民間企業で関わる方法としてCSR関係など取り上げられること多いけれど、業務としてそれをやる人はごく少数である 
-御社のミッション/ビジョンに共感して〜 と面接で言ったりしてそれはそれで良いけれど会社のミッションのことを仕事にするのではない例えばある会社のミッションが「世界を豊かに」(勝手に作りました)だとしても、あなたがその会社で経理をやるのであれば業務として行うのは経理業務であるので、ミッション等々ではなく業務内容で仕事を決めるべき
-初任給が1万円とか違う場合はあるけれど、この転職社会、その月収1万円の差は生涯年収でみれば誤差の範囲なので、仮に1万円安くても自分の将来を見越した時に有益な方を選ぶべき
-マイナビ リクナビ等の大手サイト以外でも面白そうな求人はでていたりするので広く調べるべし(例えば国ごとの商工会議所の求人欄とか)


最後までお読みいただきありがとうございます。
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