モノクロの世界観
無彩色
私は無彩色の世界が好きです。白・黒・灰、という色味がなくて明度だけを持つ色で構成された世界が、なぜ私にとって魅力的に映るのかを考えました。
無彩色のうち、白色は光を反射する最も明るい色であり、暗い色を引き立てます。黒色はすべての色を吸収・遮断して、周囲の色を引き締めて目立たせます。そして、灰色は白と黒の中間色であり、白と黒を調和させ、無彩色の世界に協調性を持たせています。
早朝と深夜
正直、私の目に映る世界は、ずっと灰色の世界であるような気がするんです。私の視界には、もやがかかってしまっているというか、灰色のレンズを通して世界を見ているような感覚です。
真っ昼間の、果てしなく広がる青い空に天高く太陽が昇っている光景が、苦手になってしまったのはいつからだろう…と思いました。なぜ、私は、薄暗い早朝と真っ暗な深夜しか好きでなくなってしまったのか…。人が活動していない時間帯だからかもしれません。本来まだ寝る時間であるはずの、早朝や深夜に起きている背徳感や特別感が好きなのかもしれません。
早朝や深夜って、昼に比べて色が少ない世界だと個人的に思っています。白・黒・灰という無彩色の割合が多くなり、静かで落ち着いた世界です。気分が沈んでいることが多いから、昼の明るい雰囲気がいつしか苦手になってしまったんだと思います。私にはまぶしすぎて、昼は目に優しくない世界です…。
好きな情景
白くて分厚い雲に阻まれて
ほんの少しだけ見える薄い太陽の光
雨雲で全く見えなくなった太陽と
どんよりとした無彩色に近い空
薄暗くてまだ太陽が昇る前の
灰がかった空の色
黒い闇夜に浮かんで
太陽の光を反射して光っている
まぶしすぎない綺麗な月
そういう色を失った世界や、その中で映えているものに魅力を感じますね。カラフルな色彩ではなく、色の明度だけによって織り成される相対的な光景が好きです。
好きなMV
そんな私の好きなミュージックビデオがあるから、紹介します。それは、King Gnuの『白日』という曲のMVです。
私の大好きな曲です。いろんなことを考えさせられる深い歌詞がいいんですよね。いい意味で渋さがあって、好きなバンドです。個人的に、無彩色なモノクロの世界って、レトロな雰囲気で素敵だと感じますね。
今は技術が進歩して、様々な新しい映像が生み出され続けるようになっているけど、時々過去を振り返って、昔の雰囲気を味わいたくなります。時代が移り変わるにつれて、流行も変化し、人々のニーズも多様になっていきます。今はあまり人気がなくなってしまった、すっかり廃れてしまった、そんな文化だとしても、忘れずに大切にできたらいいよな…って、私は思っています。