「大丈夫?」と「大丈夫。」
「大丈夫?」という無意味な質問
調子が悪そうな人、困っていそうな人に心配の意味で「大丈夫?」「大丈夫ですか?」という質問をすることがありますよね。でも、大抵の場合、相手は「大丈夫だよ。」「大丈夫です。」と答えます。私自身もそういう質問に対して、「大丈夫」としか答えたことがないような気がします。
じゃあ、こういうときはなんて聞けばいいのか…
それはズバリ、「どうかした?」「どうかしましたか?」という感じで聞けばいいみたいです。でも、私は多分そうやって聞かれたとしても「いえ、大丈夫です。」「何でもないです。」と答えそうです…。
会話を手短に終了させたいという気持ちもあるし、自分で何とかするから他人の力はなるべく借りたくない、と独りよがりになりがちなんですよね。仮に「大丈夫じゃない」と答えたら、相手を困らせてしまうかな…とも思います。そもそも「大丈夫?」という質問には、相手が大丈夫であることを少し期待しているような意味合いもあるのではないかと個人的には思います。
「大丈夫?」って、結構面倒くさい質問だと思っているので、私はそもそもそういうことをあまり人に聞きません。多くの場合、「大丈夫。」という答えが返ってくるなら、最初から聞かなくていいと思っています。聞いてどうするの?とも思うんです。無意味なやりとりのような感じに思えるから、余計なことは聞かずに、私は誰でも基本的には放っておきます。
私は「大丈夫?」と聞かれたら、大丈夫でなくても「大丈夫。」と答えます。それ以外にも、大抵の場合、面白くなかった時は「面白かった」と言います。楽しくなかった時は、「楽しかった」と言います。わかりにくかった時は、「わかりやすかった」と言います。そうやって、なかなか本音を伝えられないのが私です。正直に答えたくないので、無理して言わなくてもいいかな…と思って、安易に嘘をついています。
「大丈夫?」なんて言葉は、無責任な言葉のような感じもします。その先が想像できないからです。「大丈夫。」という言葉をもらって、自分が満足したいだけではないかとも思うんです。ひねくれすぎているのかもしれませんが、「大丈夫?」という質問が私は好きではありません。(最初からそんなこと聞くな)と思っています。
「大丈夫。」という励ましの言葉
「大丈夫。」という言葉は、ときに根拠のない励ましの言葉にもなります。不安になっている人に向けては、「大丈夫。きっとうまくいく。心配しないでも大丈夫。」みたいな言葉が心に響くこともあります。反対に、「あなたに何がわかるの?」「何を根拠にそんなことを言うの?」と相手の怒りを買うこともあるとは思いますが…。
無責任にただ希望を持たせようとしているだけ、とも取れるかもしれませんが、私は励ましの意味での「大丈夫だよ。」という言葉はわりと好きです。そう言える根拠を求めすぎても、疲れてしまうと思います。
私は「大丈夫。」という言葉を人に言ったことも、言われたこともかなり少ないので、「大丈夫?」ではなく、「大丈夫。」って言われたいなあ…と思いました。