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髪の毛と目の話

また前髪が伸びて目にかかってくるようになりました。私は1~2ヶ月に1度、自分で前髪を切りそろえます。美容院は苦手なので、1年に1度行く程度です。前髪が伸びて目にかかってくる度に、私は時間の流れを実感します。後ろの髪が伸びたと気づく場面はあまりないのですが、前髪に関しては放っておくと目にかかってくるので、髪が伸びたんだと気づかされます。

髪が伸びるということは、すなわちそれが生きた証になります。私は長い髪が好きだし、髪を伸ばすのが好きです。髪が伸びることなんて、生きていれば当然、当たり前のことです。でも、何気なく過ぎた時間、あっという間に時間が経った、もう髪が伸びる前の時間には戻れない、ということをたまに考えると感慨深くなります。伸びた髪の毛によって、私は不可逆な時間の流れを実感するんです。

長い髪は、乾かすのに時間がかかります。私は特別に髪の毛の手入れに力を入れているわけではないので、完全に乾くまでドライヤーもかけないし、結構適当です。だから、ちょっと髪がパサついてしまいがちです。私は髪が細くて、癖がつきやすいので、サラサラで真っすぐな髪の毛には、少し憧れます。

前髪が目にかかってきたら、そろそろ前髪を切らないとなあ…と思います。でも、大抵の場合、実際に切るまでに1週間程度時間が空いてしまうんですよね。ただ面倒くさいだけという気持ちもあります。だけど、また違う理由もあります。私は前髪を切るときには、目と眉毛の間に前髪が来るくらいに切るんですが、そうするとはっきり目が見えてしまうのが少し嫌なんです。私はあまり目を見られたくないので、前髪を切って間もない頃よりも、少し伸びて長めになっているくらいの状態が好きだったりします。

私の目の色は変わっています。何色と言うのか気になって以前調べたことがあるのですが、淡褐色(ヘーゼル)というらしいです。昔、私の好きな女の子に「ひまわりの目」と言ってもらえたことが一度ありました。綺麗だと言ってもらえることが今でも、度々あります。でも、私はあまり嬉しくないんですよね…。逆に目を見つめられると、私の秘密や隠したいことを見透かされそうで、緊張してしまいます。私に顔を近づけないでほしいな…って、よく思います。

だから、目に前髪が少しかかっていることで安心したい自分がいるんだと思います。顔にコンプレックスがあるから、笑い方に自信がないから、歯並びが良くないから、化粧をしていないから、マスクをするという人がちらほらいますよね。そういう人の話を聞いたことがあります。私の前髪に関するこだわり?というか、気にしていることは、それと似たような感じです。

私は暗い目をしていることが多いと思うんです。その暗い目を見られると、私の暗澹たる気持ちに気づかれそうで、何だか怖くなるんです。「目は心の窓」なんて言葉があります。私は結構的を得ている言葉だと思っています。目に心が映し出されているから、私は目を見られたくないのではないかと思うんです。私は人の目が怖いです。

外に出ると人がたくさんいます。人がいるということは、つまり目があるということです。目、目、目。私はそれらの目が怖いです。目に見られているというのが、私は怖く感じます。人の視線に敏感になりすぎているから、外出が嫌なのかもしれません。自分の部屋に引きこもっている時が私は一番落ち着きます。誰からも見られたくないです。

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