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好きの種類

自分のことを好きでいてくれる人のことが好きだ、という人が居る。

そういう人は告白されたら、相手のことが恋愛的に好きじゃなくても付き合うらしい。相手が自分のことを好きでいてくれるなら、優しくしてもらえるし、甘えさせてくれそうな感じがする。愛情や好意を感じられることって、自信や安心感にもつながるだろうし、幸せそうだと思う。

だけど、「好きな人ができた」とか「君のこと好きになれなかった」とか言って、結局自分から振ってしまう場合もあるみたい。相手側からしたらたまったもんじゃない…って、なりそうだ。告白をOKしてくれたのに、自分のこと好きじゃなかったの…?って、めっちゃ傷ついてしまうと思う。

自分のことを好いてくれる人が好きって、芸能人とかアイドル、インフルエンサーとかはみんなそうじゃない?ファンに「好き」って、言われたら自分も「好き」って言ってる気がする。ファンが自分を愛してくれるから、自分もファンを愛して大切にするんだとか…。

ということは、最初から相手に「好き」って言われなかったら、自分から「好き」って言うことは実はあんまりないのかな?その好きは、本当の好きなんだろうか?ただ相手を喜ばせるためのファンサービスとしての「好き」なのかもしれない。本当に好きなのかなあ…って、私は疑問に思っちゃう。

好きって、いろんな種類がある気がする。
家族、友人、恋人、同僚、先輩、後輩、推しなど、あらゆる関係性においての好きは、微妙にも大きくも違ってくる。

だから、私は「好き」って言われたら、それはどういう意味での好きなんですか?と聞き返してみたくなる。

そして、好きって言われて嬉しいかどうかは、相手によって変わる。自分がひそかに嫌っている人からの好きは、正直いらない。嫌いな人からは好かれても全然嬉しくないし、近づかないでくれ…と思う。

あと、「私のこと好き?」とか「どうして私なの?」「私のどこが好き?」っていう質問。これは愚問だね。聞きたくなる気持ちはわかるけど、よく考えると聞かない方がいいと思う。メンヘラ感満載だし、大人の愛着障害の試し行為みたい。

いつも好き好き言われたい病の人は、友人とか恋人とかにこういうことを聞きまくるらしい。不安になりやすいのか知らないけど、相手の好意を確認して安心したいんだろうね。でも、私もそういう人と同類な気がする。人のことなんて言えない。

自分のことを好きでいてくれる人が、私も好きな気がしてきた。こんな私でも認めてもらえているような気分になるからかな…?「暗いから明るくなれ」と性格を変えることを求められるのが日常茶飯事だからこそ、素の自分でも好きでいてくれる人が欲しいな…と思ってしまう。

ネットの世界でしか、正直であれない人間になっちゃった。相変わらず、リアルの世界は辛すぎる。

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