スイスで200万円で安楽死できる時代は終了したらしい?【今は1400万円説?サルコに期待】

「スイスで200万円で安楽死が出来るらしい」

このイメージを広めたのは以下の記事だろう。

私はライフサークルの協力を得て、安楽死の現場に立ち会ってきた。結論を言えば、外国人が費やす合計金額は、だいたい旅費込みで150万円程度だった。
では、実際に団体側が必要とする費用の内訳とはどんなものか。ライフサークルのエリカ・プライシック代表が、次のように説明する。
「会員費が年間45ユーロ。(医師や弁護士を通して行われる)診断書などの調査料が2700ユーロかかります。スイス人医師2人の直接診断も必要になり、900ユーロ。自殺幇助自体は、2700ユーロです。そこから警察などの捜査費用が450ユーロで、火葬や遺体搬送費に合計2250ユーロかかるのです」
渡航費と宿泊代を合わせ、現在の為替レート(1ユーロ・134円)で合算すると、約150~200万円が相場になるといえる。一見、高額にも思えるが、外国人には保険が適用されていないため、実費を差し引くと、ほとんど団体に入ってくる収入はないという。

「海外での安楽死」は200万円で十分可能場所はスイス、ただし語学力が必要 PRESIDENT Online

記事にあるように、200万円はあくまでライフサークルという団体で安楽死する場合の金額だ。
スイスの安楽死は国ではなく民間で行われているため、値段は団体ごとの任意で設定されている。

ところがこのライフサークルは2022年11月1日をもって新規受付を終了している。

スイスの自殺ほう助団体ライフサークルが、1日付で新規会員の受け入れを終了した。今後は既存会員の支援に注力する。(2022/11/01 15:29)

また同氏が定年年齢を迎えたことも理由の1つにある。プライシヒ氏は10月、会員向けに発行したニュースレターで「設立時点で、定年の年を迎えたら団体を閉鎖するつもりだった。ただ(既存会員への支援を)終わらせるつもりはない」と説明した。

自殺ほう助団体「ライフサークル」、新規会員の受け入れを終了
日本の安楽死番組でもおなじみのライフサークル代表

となると、現時点で日本人含む外国人が新規に安楽死依頼ができるのは『ディグニタス』と『ペガソス』のみだが…(ディグニタスは高須院長が安楽死権を獲得している)

台湾のスポーツキャスターがディグニタスで安楽死する際に掛かった費用は日本円換算でなんと1400万円!

ディグニタスの最低年会費は80スイスフラン(約1万4000円)で、それ以外にも自殺実行に関連する各種費用が必要だ。
2018年6月には台湾の著名なスポーツキャスターだった傅達仁さんがディグニタスの支援を受けて自殺したが、傅さんは自殺に至る全過程を公開し、費用は計300万台湾ドル(約1400万円)と説明した。

40代中国人女性がスイスで安楽死を選択、「父親に看取らせる」で非難の声も―中国内外メディアhttps://www.recordchina.co.jp/b942775-s25-c30-d0198.html

高っ!えー、団体でそんなに違うんですか?
ペガソスについてはいまのとこよくわかりません。

そう言えば安楽死マシン『サルコ』の運営陣がマシン計画を行った理由の中に「経済的に裕福でない人も平等に使えるように」がありましたね。
確か窒素代の約3000円(日本円換算)だけとか。

無料で提供
2012年に始まったサルコ開発プロジェクトには計65万ユーロ(現在のレートで約1億1000万円)の資金が投じられた。
カプセルの3D プリントには1万5000ユーロかかるが、「経済的に裕福でない人も平等に使えるように」(スチュアート氏)、サルコの利用は無料という。利用者が負担するのは約18フラン(約3000円)の窒素購入費だ。
カプセルの機能が正常に作動するかを確かめるための技術的機器テストは昨年、オランダのロッテルダムで継続して行ったという。
対象は健全な判断能力を有する50歳以上の人だが、不治の病を抱える若い人も受け入れる。
スイスの自殺ほう助団体と異なり、有料の会員登録も必要ない。

スイスで「世界デビュー」狙う自殺カプセル「サルコ」にスイスが反発する理由 https://www.swissinfo.ch/jpn/d/84622030 

ちなみに警察に捕まって拘束されていた人たちはみんな釈放されたそうです。めでたい㊗️
首絞め殺害疑惑も否定されたらしい?

自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束

内閣は28日付の声明外部リンクで、「このカプセルを明確に法律で特別に禁止するのは適切とは考えられない」と述べた。
たとえそうしたとしても、現在の形でのサルコ使用を妨げるに過ぎず、自殺を支援・誘発するために使用できるその他の考えられる手段や手順は規制の対象とはならないとした。

自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束 https://www.swissinfo.ch/jpn/a/88435705

ナイス内閣!

#安楽死 #スイス #サルコ

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