読書日記「ザリガニの鳴くところ」
湿地帯を舞台とした、やや特異な世界、人物を描いたサスペンス小説です。
著者、ディーリア・オーエンズはこの作品が70歳でのデビュー作だとか⁉
それだけ聞くと「スゴい(ー_ー)!!」と唸りたくなりますが、もっとも自分に当てはめてみたら、70歳になった時にここまでの小説を書き上げるだけのスキルや経験が積めているだろうか❓
と考えれば、世に出る小説家はやはり尋常ではない❢と驚くばかりです。
まぁいつもながら
「小説サイコー❣」となってしまうわけです♬
タイトルの「ザリガニの鳴くところ」は最初、「なんのことやねん!?」と思いましたが、それは小説の舞台となる場が特異であるということを端的に表しているのだと思います。
もしかしたら別の深ーぃ意図もあるかもしれませんが...
動物学に秀でた著者だけに、素人の私がその「舞台」をありありとイメージするのは難しいです。
それでも、エンディングの結び方をはじめ、ストーリー展開の妙で僕のレベルでも最後まで楽しませてもらえる工夫には舌を巻きました。
とかく、邦訳版はしばしば和訳表現が分かりにくく頓挫することが多いものですが、こちらは意味内容全てが分かりやすく、登場人物の心理描写は自分自身にも照らし合わせて勉強になることが多かったです❣
私のように海外著書にアレルギーのある方にとっては、是非入門本として手に取って欲しいです🎶
あと蛇足ですが、たま~に突然、「官能小説」っぽいシーンが出てくるのもイイ意味でのスパイスとなってるような?!💦