【衝撃の事実】2か月以内にアイスクリームを買った人は…!
はじめに
以前読んだ『アイスクリームのひみつ』
の欄外コラムにて、
上記の調査結果が紹介されていました。
私もアイスクリームは大好きですが、
この調査結果の信憑性が気になったので、
深掘りしてみます。
アイスBiz 実態調査 2012
データの出典になっているのは、
日本アイスクリーム協会のアンケート調査
だと思われます。
学研まんがの欄外コラムのデータは2012年なので、
「アイスBiz 実態調査 2012」ですね。
https://www.icecream.or.jp/assets/iceworld/data/pdf/icebiz2012.pdf
気になったのは、調査対象。
総数が少ないし、世代も限定されています。
調査方法はインターネット調査
としか書かれていませんが、
メルマガ会員などの
日本アイスクリーム協会がアプローチできる層に
限定されている可能性が高いでしょう。
アイスクリーム白書 2023
最新版の「アイスクリーム白書 2023」では、
調査対象の総数・世代ともに
拡大されていることがわかります。
https://www.icecream.or.jp/assets/iceworld/data/pdf/hakusho2023.pdf
2011, 2012年はビジネスパーソンを対象にした
「アイスBiz 実態調査」となっており、
意図的に世代を絞っていたと考えられます。
それ以外の年は全年齢を対象にしており、
名称も「アイスクリーム白書」です。
また、2022年から 70代の区分が新設され、
調査ターゲットを広げています。
が、年齢区分以上に気になるのが、
調査対象の注記です。
2ヵ月に1回以上、アイスクリームを
買って食べた人を対象としています。
母集団が潔いほど偏っていますよね。
同調査では、アイスクリームの好感度の高さを
強調した論調になっています。
曰く、アイスクリームがキ
ング・オブ・スイーツであると。
ただ、母集団の偏りを考慮すると、
アイスクリームの好感度が高くなるのは
必然的なのではと。
アイスクリームを買った人は、
アイスクリームが少なからず
好きな人でしょうからね。
おわりに
要するに、母集団が偏った
この調査から言えることは、
「2か月以内にアイスクリームを買った人は…
アイスクリームが好きだった!」
ってことでしかないと思うのです。
と、いろいろツッコミは入れましたが、
アイスクリームに絞って定点調査している
取り組みは大変興味深いものです。
バックナンバーを見ると、
シニア層に絞った調査など、
おもしろい企画も行われています。
今後も継続調査して、おもしろい視点を
提供してほしいと思っています。