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藤本昇先生代理案件の知財ミックス分析-藤本昇先生喜寿記念論文集より-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

今回は弁理士法人 藤本パートナーズ会長の藤本昇先生の喜寿記念として発行された『最近の知的財産における諸課題 藤本昇先生喜寿記念論文集-企業知財関係者・学者・弁護士・弁理士・特許情報分析者の総集-』へ、私が寄稿させていただいた藤本昇先生代理案件の知財ミックス分析を紹介させていただきます。

知財ミックス分析の例として、また特定特許事務所・弁理士の方に焦点をあてた分析の例として参考にしていただければ幸いです。


1.   はじめに

拙稿を始めるにあたって藤本昇先生の喜寿をお祝い申し上げるとともに、喜寿記念論文集へ私のような者に執筆の機会を与えていただいたことを深く感謝申し上げます。

藤本先生といえば『これで分かる意匠(デザイン)の戦略実務 改訂版』1)や『中国デザイン関連法』2)(いずれも発明推進協会)などの著書に代表されるように意匠の大家として著名であるが、1974年に藤本昇特許事務所(現在の特許業務法人藤本パートナーズ)を設立以来、50年にわたって特許・実用新案・意匠・商標の四法の出願・権利化だけではなく、侵害訴訟など幅広い分野にわたってご活躍されている。

私自身このような記念論文集へ寄稿させていただくのは初めての機会であり、どのような内容を寄稿すべきか迷ったところが正直なところではある。私は知財情報分析やコンサルティングに従事しているため、寄稿されている他の方々とは異なった切り口で寄稿させていただこうと思い、タイトルにあるように「藤本昇先生代理案件の知財ミックス分析」をテーマとさせていただいた。藤本昇先生が弁理士資格を取得された1970年(登録番号07433)以降に藤本昇先生および特許業務法人藤本パートナーズ、弁理士法人藤本パートナーズが代理された日本の特許、実用新案、意匠、商標について知財ミックス分析3)を行い、藤本昇先生の足跡をたどるとともに、読者の皆様とともに今後求められる知財戦略の在り方、そして弁理士の在り方について考えるための材料としていただければ幸いである。

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