MS Word・MS Excelおよび無料ツールを用いたテキスト分析の進め方
「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。
本記事は技術情報協会「自然言語処理の導入と活用事例ー情報検索、情報抽出、文書分類、テキスト要約ー」(2024年10月)に寄稿した論考です。
はじめに
本節では自然言語処理を行うにあたって、誰でも利用可能なMS Word・MS Excelおよびオンライン上の無料ツールであるユーザーローカルのAIテキストマイニングを用いたテキスト分析の進め方について解説する。なおKH Coder1-2)については2023年12月20日まで無料であったが、現在は無料版では分析対象件数や機能が限定されているため、本節では取り上げていない。KH Coderを用いたテキスト分析の詳細については本章第5節[AN1] を参照されたい。
1. テキストデータの準備
本項では、まずMS Word・MS Excelおよび無料ツールを用いたテキスト分析を行う際のテキストデータについて説明する。著者は特許や論文などを対象とした情報分析・コンサルティングに従事しているため、本節で取り上げるテキストは特許データまたは論文データである点はあらかじめご了承いただきたい。
1.1 MS Word・MS Excelを用いる場合のテキストデータ
MS Word・MS Excelを用いてテキスト分析を行う場合、以下のようなパターンがある。
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