【特許とマーケティング】IPランドスケープを用いた新規事業創出の考え方と事例研究-マーケティング・ツールとしての知的財産研究会
以前に日本マーケティング学会の春のリサプロにおいて「IPランドスケープを用いた新規事業創出の考え方と事例研究」と題して講演させていただきました。
日本マーケティング学会ではK.I.T.金沢工業大学大学院教授である杉光先生が「マーケティング・ツールとしての知的財産研究会」のリーダーを務めており、春のリサプロでは杉光先生がIPランドスケープの概要についてお話しされました。
講演前に杉光先生とお話しさせていただきましたが、マーケティングに従事されている方にとって特許や知的財産というのはなかなか馴染みがない分野とのことで、確かに講演を聴講いただいた方の中で知財業務に従事している方は数名いるかいないかでした。
特許とマーケティングについては、杉光先生が
マーケティング・ツールとしての知的財産
東京大学政策ビジョン研究センター
PARI-WP No. 19, 2014
で、マーケッターのためのツールとしての特許の活用方法について説明されています。
また、私の中で最も早く特許、特に特許情報をマーケティングツールとして活用する方法論について論考としてまとめたのがテクノプロデューサーの楠浦さん
特許情報を用いた技術マーケティング
テクノロジーマネジメント 2008/02
だと思います。特に楠浦さんはもともとナノインプリントのベンチャー企業であるSCIVAXのCTOも務めていたので、ベンチャー企業から見た際のマーケティングへの特許情報の活用
特許情報から抽出した「顧客情報」「ニーズ情報」を利用した技術マーケティングの手法
について上記論考ではまとまっています。
2017年5月に独立起業して、大手製造業の方だけではなく、スタートアップや金融・ベンチャーキャピタルの方とのお付き合いも増えてきた中で、前々から感じていたことですが、特許(中でも特許情報)というのはまだまだ理解が浸透していないし、活用されていないと感じています。
イーパテントは「知財情報を組織の力に®」をモットーに起業しましたので、知財部門や研究開発部門の方だけではなく、マーケティング部門やその他、普段特許に馴染みが薄い部門の方々にも知的財産、私の場合は知財情報・特許情報をより有効に活用してもらえるように今後も活動していきたいと思います。