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企業の製品・サービスラインナップ拡張や事業領域拡大を特許面から検証する-アイリスオーヤマを例に
「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動する知財情報コンサルタントの野崎です。
アイリスオーヤマに関する日経Xtechの記事を読んだのですが、
いまやアイリスオーヤマといえば家電メーカーの印象が強いのですが、記事中に
東大阪のプラスチック加工メーカーから1971年にスタートした同社グループ
とあるように、もともとはプラスチック製の生活用品・園芸用品を手掛けていましたが、徐々に事業を拡大し
2012年、家電部門を拡大して東芝、シャープ、パナソニックなど一般に大手家電メーカーと呼ばれる企業で職を失った優秀な技術者を大量に採用(出所:ウィキペディア)
することで、家電事業を一気に拡大してきました。
このような企業の製品・サービスラインナップ拡張や事業領域拡大というのは、ニュースやプレスリリース、企業の有価証券報告書など様々な情報から入手することができますが、特許情報を活用して検証することもできます。
過去の検証だけではなく、数年後を見据えた新規事業進出などの予測にも活用できる分析方法について紹介していきたいと思います。
今回はアイリスオーヤマの国内特許・実用新案および意匠出願情報を対象に解説していきます。
1. アイリスオーヤマの特許・実用新案および意匠出願トレンド
まずは、アイリスオーヤマの国内特許・実用新案および意匠出願のトレンドについて確認していきます。
データベースPatentSQUAREで出願人・権利者名=アイリスオーヤマで検索したところ、
特許:1,642件
実案:713件
意匠:1,000件
がヒットしました(検索日:2021年8月27日)。件数推移は以下の通りです。
1980年代は実用新案の出願が主体で、1990年代に入り特許出願も開始しています。ちなみに意匠出願についてはデータベース収録の関係で2000年以降しか表示されていませんのでご注意ください(おそらく2000年以前にも意匠出願はされていると思います)。
2. 〇〇を使って製品・サービスラインナップ拡張や事業領域拡大を定量化する
さて、それでは特許情報を使って製品・サービスラインナップ拡張や事業領域拡大を定量的に検証するためにはどうしたら良いでしょうか?
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