小トトロがくれるもの
次の4月で東京に来て12年目。
その間いままで行ってなかった三鷹の森ジブリ美術館に先日行ってきた。
わたしはあまりジブリに触れていなかった方だと思う。
だから今まで行きたいと思わなかった。
チケットも取りずらい印象だったから。
でもたまたま平日に振替休日をいただくことになって、チケットも余っていたし行ってみることにしたのが平日。
ひとりで行くことに勇気が要ったけど、背中を押してくれたのは
WEBサイトに載っていた「館内は撮影をご遠慮いただいてます。」
なぜか、この文言が孤独にさせないと感じた。
その日は本当に春の気温を感じる暖かさで、この日が人生最高の
「〇〇日和」を体現できたのではないかと思った。
行った結果、すべの想像を超えてきて、外観・館内・内容物すべてにおいてとても素晴らしかった。
ひとりで1時間半も滞在してて、まったく飽きなかった。
建物細部に渡る遊び心、アニメーションを作ってきた歴史、想い、苦労すべてが丁寧に解説されていて、誰もが、何回きても楽しめる場所だ。
とても終始うきうき過ごすことができて、それは訪問した後の数日経った今でも続いている。
私の中にある記憶、少しだけ撮影した館外の写真、そして自分のお土産として購入した小トトロのキーホルダー。
このキーホルダーがまた溜まらない。
なんと、「キーホルダーなんて何の生産性もないし、だれかの印象を与えることに何の影響もしないキーホルダーなんてお金がもったいない」と思うときもあった私は、キーホルダーを購入したのだ。
そのキーホルダーは家の鍵につけているのだけど、
鍵を持ち上げる度(例えば散歩に出かける時、ごみを捨てに2分程外を出かける度)、わたしは浮きだつ。
わたしの左手には小トトロがいる。きっと、わたしは無敵だ。
私にとって、小トトロは特別なのだ。
ありがとう、ジブリ。