【高城剛】世界のブラックロック
投資や金融バブルの世界と言えば、レオナルド・ディカプリオが演じていたウルフ・オブ・ウォールストリートが当時のイメージを捉えやすいのだが、今は人間がトレーターを行う世界から機会に移っているという。コンピューターやAIのスピードに人間が叶う事はなく、人間が投資をするには決して有利な状況ではないと言える。
金融系の企業と言えば、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレー、リーマンブラザーズ等は良く聞いていたが、今はブラックロックが主要のキープレイヤーになっているそうだ。知る人ぞ知る、世界ナンバーワンの投資会社。
そのブラックロックが大規模リストラを発表した。ちなみに、リストラは英語でLay Off(レイオフ)と言う。
実際は全従業員の6.5%近くになる3200人のレイオフを発表したゴールドマンサックスも深刻だが、ブラックロックは世界でもナンバー1の投資会社であり、マイクロソフト、アップル、アマゾン、アルファベット(グーグル)の主要株主であり、その力や影響力の強さが時として物議を醸す事もある。
利益をあげているであろうと思われるブラックロック社も2.5%規模に及ぶレイオフを実施すると発表した。
一体ブラックロックが何者なのか、調べれば調べる程政治との深い繋がりが見えてくる。
ブラックロックにて30代より頭角を現し、40代前半若くして2020年12月より国家経済会議(NEC)委員長に就任したブライアン・ディース氏。バイデン政権が金融業界とのパイプを強固なものにしようとしているのが分かる。
オバマ政権下では国家経済会議(NEC)に務めた経歴を持つアデエモ氏は共和党政権になった後にブラックロックで2年間勤務、その後バイデン政権にて米財務副長官を務めており、次期NEC委員長の最有力候補とされているそうだ。仮に2023年にNEC委員長になるとなれば、42歳の若きNEC委員長であり、まだまだ今後次期黒人大統領を目指す事の出来るホープなのかもしれない。
いずれにしても民主党政権との繋がりが強固であるブラックロックの名前を今後もっと耳にする事になるのだろう。
Future Report Vol 605 Vol.1「世界の俯瞰図」
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