留学に行くならいつがいいの?
「留学したいけど今じゃない気がする」
「いつ行けばいいかわからない」
最近Twitterなどでこういう投稿を見る機会が増えてきた気がする。コロナの影響で先行きが見えないばかりか、海外への渡航となるとさらに計画が立てにくいので無理も無い。
とはいえ留学エージェントを経営するカウンセラーの立場からすると、
留学は行けるうちに早く行ったほうがいい
と伝えておきたい。ついでに、
留学は一度だけとは限らない
ということも書き加えておこう。
何千人もの留学生を見送った一方で、沢山の「留学できなかった人たち」を見てきた
僕は留学エージェントとして留学に行きたい、あるいは興味がある人達の相談に乗ってきたが、その一方では残念ながら留学を諦めた人たちが沢山いた。
自慢じゃないがフィリピン留学では当社の実績と情報力は業界屈指のものなので、留学に行く気がある人はたいていウチで申込みをしてくれる。
ごくまれに他社で申込みをする人もいて、それはそれで悔しいのだが、それ以上に切ないのはやはり「留学したいのに出来ない人」を見送る時だ。
彼・彼女らが留学出来ない理由は色々で、実体験を振り返ると、
・金銭的な理由
・周囲の反対
・本人の病気発覚
・家族の病気発覚
・会社を辞めさせてもらえない
・突然の妊娠発覚
・就職活動(大学生の場合)が忙しい
・留学希望先の情勢不安や災害の危惧
上記のような話は過去に何度もあったし、実際にはもっと複雑な事情があったりする。
またこれらは不可抗力のようなものが多いが、本人自身の問題としては、
・海外での生活が不安
・語学力が不安
・自分の年齢(主に20代後半以降)で留学して良いものか不安
・帰国してから就職できるか不安
・帰国してから家族や友人に何を言われるか不安
こういったものもある。
もちろん本人が抱える不安については最大限にフォローをしながら安心材料を提供するよう努めているが、それでも留学を断念する人がいるのも事実だ。
「やっぱり留学が諦めきれなくて」という申込者が実は多い
僕たち㈱アナザーストーリーはフィリピンを中心に欧米の語学留学やワーホリのサポートをしているため、若者だけでなく30代以上の方や、シニアの方、お子様連れの方も多く相談に来る。
こうした方々に「どうして留学したいのですか?」と尋ねると、かなりの確率で、
「本当はもっと前に留学をしようと思ったけど色々あって行けなくて。でもこの歳になっても諦めきれないし、まだ間に合うのなら今からでも留学したい」という答えが返ってくる。
留学は一度とは限らない、の真意
冒頭で書いたように、僕が留学を迷っている人達に伝えておきたいことは、
留学は一度とは限らない、ということである。
実際に海外に出てみて気付かされることや、何かに目覚めることもある。
思わぬ出会いが人生を思わぬ方向へ導くケースも沢山見てきた。
もっと色んな国を見てみたいと思うかもしれないし、留学に来てみたらイマイチだったので別の国に行きたいと思うかもしれない。
時間とお金がかかるものだけど、行きたくなったら何度だって好きなだけ行けばいいと思う。
結論、留学は行けるうちに行ったほうがいい。
とくに留学エージェントの立場から売上欲しさで言うわけではないが、
やはり留学は行けるうちに行っておいたほうがいい。それは「若いうちに楽しもう」というようなオジサンの説教ではなく、
行きたくても行けない時がいつかやってくるからだ。
特にコロナになってからはもう約2年、フィリピン留学は出来なくなってしまった。
あの時に「いつかそのうち行こう」と言っていた人達が唇を噛む光景が容易く目に浮かぶ。
もちろん留学に行かなくて結果的に正解だった人もいる。
素敵な彼氏にプロポーズされて、翌年には可愛い子どもを授かって幸せになったお客さんもいたりして、その報告を受けた時は心から、
「おめでとう。留学に行かなくて正解でしたね!」と言ったこともある。
最後に、参考までに僕自身は初めて留学したのが2014年で27歳の時。
当時考えていたのは、
・アベノミクスで景気がいいから帰国しても就職には困らなさそう
・幸か不幸か、自分は独身で彼女もいない
・幸い両親もまだ健康だ
・英語が話せる人生が長いほうが楽しいから今のうちに留学しておこう
こんなことでした。
今、留学に行くかどうか迷っている人、いつ行けばいいか分からないという人の参考になれば嬉しいです。