![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109128710/rectangle_large_type_2_ccae740f0342ef306e15a0d71b6cd297.png?width=1200)
私が社内チャットを辞めた理由
こんにちは。株式会社Another works代表の大林です。複業したい個人と企業・自治体を繋ぐ総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しております!
タイトルの通り、私は創業2期目のタイミングで、社内チャットを辞めるという意思決定をしました。具体的には、各部門のグループチャットから抜け、やりとり自体を見ないことにしたのです。
このタイミングで社内チャットを辞めた最も大きな理由は、権限移譲をするためです。
当時、正社員メンバーは10名前後、複業・業務委託メンバーを含めると既に40名ほどの組織となっていました。チームから組織へ変化しようとする時期。30人の壁、50人の壁と言われる組織拡大、組織崩壊の危機が近づいていました。
1つの崩壊要因は、社長が現場に口を挟みすぎてしまうことです。現場メンバーが社長とマネージャー、どちらの言葉を信じたらいいのか分からなくなってしまいます。これにより、現場メンバーはもちろん、マネージャーをはじめとした中間管理職が疲弊していきます。
これらの組織崩壊は50名になってから対策することでは防げません。そのため、当時10名だったときから予測し、早い段階から権限移譲に踏み切ったのです。
社内チャットを辞める際のポイントは、各部門のグループチャットを見ないのではなく、グループチャットから抜けることで見れない状態にすることです。「チャットに入るけど口を出さない」という状態は、極めて中途半端です。社長に見られているという感覚が残り続けるチャットグループとなり、結局忖度したやり取りや意思決定をしてしまいます。権限移譲したからには、徹底しなければなりません。
一方、社内チャットを辞めるという権限譲渡による弊害もあります。それは、メンバーと社長の距離が離れてしまう、やりたいという熱意を社長に直談判する機会がなくなることです。
そこで、弊社では月に1回、「変革会議」を開催しています。誰でも、何でも、直接社長に提案できる場です。会社のため、複業市場のためなど、自己利益のためではない提案であれば、何でも受け付けています。
実際、「新規事業をやりたい」「〇〇のプロジェクトを立ち上げたい」という事業成長・市場拡大のための提案から、「扇風機がほしい」「朝会で〇〇をやりたい」など日々の働く環境をより良くしていきたいという提案まで、大小問わず幅広い発案がありました。
余談ですが、”社内チャットを辞める”という考え方は経営者に限らず必要です。
いまや、メールではなく、SlackやChatwork、Teamsなど気軽に簡単にメンバー同士がやり取りできるツールの導入が当たり前となってきました。これらのチャットツールは、すぐにメンバーとやり取りできる利点がある反面、1通の送信ハードルが下がることによるチャット量が急増する傾向にあります。
すると、知らず知らずのうちに1日の内で”チャットをしている時間”が多くを占めていくのです。例えば、1チャットの返信には5分かかると仮定すると、1日に30チャット送信していれば、それだけで1時間を消費しています。ほかにも、グループチャットをチェックしている時間、チャットの通知が来たことによる集中力の低下など、様々な場面で生産性の低下に繋がっています。便利さが仇にならないよう、ツールの特性を理解し、意識して使用することが重要です。
今後も、キャリアや働き方、経営する上でのノウハウをご紹介していきます!是非チェックお願いします!
大林 尚朝 / NAOTOMO OBAYASHI
◆NAOTOMO OBAYASHI 公式ページ
◇複業クラウド(民間企業/複業をしたい個人の皆様向け)
◆複業クラウド for public(自治体様向け)
本noteを読んでくださったあなたにおすすめの記事はこちら
Twitterでも発信しています!