絡むことで生まれるほんまのキンキ、ここからはじまる。〜私たち、使者になるんや〜
はじめまして。2期キンキチームです。早いものでもう2期生も折り返しの企画展になります。毎日、家族より一緒にいる時間が長いセトラーのみんな。そんなみんなといるのにも少しずつ終わりがみえてくる折り返し。少し悲しみもありながら、私たちが残せるものはなんだろう、何ができるだろうと1人1人が試行錯誤しながら毎日全力で向き合っています。
今回は、そんな2期の折り返しともなる「キンキ展」開始のお知らせです。
ぜひ最後まで楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
格別の郷土愛を持つキンキメンバー
見出しだけみて「?」になったみなさん。2期キンキは、とにかくメンバー構成が変わっています。まさかの兵庫出身が2人と神奈川出身が2人の4人メンバー。「えっ、出身地かたまりすぎでは?」「郷土愛は?」と思ったみなさん。私もそう思いました。
そんなメンバーがなぜキンキを担当しているのか。
それも含めて紹介していきます。
ゆめゆめ(鈴木)
兵庫県出身。兵庫県神戸市、灘の育ちということもあり日本酒が大好きです
お酒マニアでキンキ展では彼女から合格をいただいたお酒しか仕入れられなかったという話があるようなないような・・・ お酒のことなら鈴木にお任せあれ!
らんらん(村上)
兵庫県宝塚市出身で、関西人のノリと笑顔とお節介の中に見える温かさが特徴的な彼女はまさに関西人そのもの。いつも私たちを笑顔に、場を暖かくしてくれるボケ担当です(笑)ここも関西人っぽい。
だー(吉田)
神奈川県川崎市出身。そうなんです、キンキ出身ではないんです。神奈川生まれ神奈川育ちで大学進学を機に京都に引っ越しましたが、関東との言葉の違い、環境の違いに苦しみ実はキンキをあまり好きになれなかったのです。そんな中でも少しずつ感じた「キンキ」の歴史や文化と日常生活の結びつきの面白さ。そして神奈川出身の私にはない強い「郷土愛」をもっと深めたい、知りたい、伝えたいと思い、出身地でもない「キンキ」代表のセトラーとしてやらせていただくことになりました。大学を一年休学して、アナザー・ジャパンに参加しています。
さきちゃん(今井)
神奈川横浜市出身のデザイナー。地域内のコミュニケーションが少ない土地で生まれ育った為、郷土への関わりの薄さを感じていたそう。日本全体の地域文化や産業に関しては幼い頃から興味関心が高く、将来は地域文化や伝統に革新を添え、次の世代に繋ぐ活動に携わりたいと考えています。彼女も神奈川出身ですが、キンキの中でも京都が好きで、吉田より京都のいろんな場所を訪れています。彼女に好きな場所を話すと、その地域で自分が好きになれそうな場所を提案してくれるはず。ぜひ。
こんなキンキ出身の2人と、出身ではないけどキンキに関わることで郷土愛を築きあげようとしている神奈川出身の2人。出身地だからこそ見える景色。そうでないからこそ見えた景色。そんな2つが絡み合って生まれる「キンキ展」。キンキに対する関わり方が違ってきたもの同士。だからこそ見える格別な景色が確かにあります。一見バラバラに見えるようですが、それぞれがキンキに対する思いは真剣そのもの。必ず今までと違うキンキを魅せます。
時間をかけたどり着いたコンセプト
キンキ展のコンセプトは「絡み絡まる根のキンキ」。
このコンセプトが決まるまでいろんなコンセプト案がでましたがこれが全てをまとめてくれたように感じます。そこで、このコンセプトになるまでの道のりをご紹介します。
はじめに掲げたコンセプトは『巡る「えん」繋がる「キンキ」』
このコンセプトは、キンキの人のやじを言いながらも暖かく迎えてくれ人。山・川・人の循環を感じながら、自然と楽しく遊ぶ人や場所。
お酒を飲みながら遊び楽しむ。そしてお風呂に入ってその日を振り返る。
そんな暮らしの「えん」に着眼して作りました。
「えん」をひらがなにしたのは、さまざまな漢字のえんが絡まっているからです。
しかしここで出た課題はキンキ感が弱い部分や「えん」がひらがななのがわかりづらいということ。ここからまたコンセプトと向き合う時間が再スタートしました。
そして、「キンキ」という言葉が私たちにあまり馴染みがないということに気がついたのです。皆さんもどちらかというと「キンキ」より「関西」という言葉の方が馴染みがあるのではないでしょうか。
キンキってどこまで含むの?そもそもどこがキンキ?関西とキンキの違いは?など浮かんでくる疑問をひたすらみんなで考えて、見つめ直しました。そんなこんなで生まれた次のコンセプトが「辿るキンキ」でした。
遡ること約200年前、キンキは日本の中心だった。
駅馬・伝馬、日本最古の官道、シルクロードの終点。
古人が日本の幹として各地方に情報や縁を自ら道を開きながらつないでた。
そんな日本の大動脈を支えてきた、キンキの人々。
日々の営みの中に、知られざる暮らしの知恵、
現代に続く伝統の力がここにはある。
キンキからの使者がアナザー・ジャパンのセトラーに。
「辿る」キンキがここからはじまる。
キンキの歴史に着眼して考えたコンセプトとステートメントが完成。
私はこの「使者」の部分が結構お気に入りでした。今でもそんな気持ちでみなさんにキンキの魅力を伝えたいと思っています。しかしここで、またしても課題が。
なぜだかあまりしっくりこない。そう言われたんです。
私たちが出張で何万歩も辿ったのなら言えるけどそうでないなら言えない。一度仕入れ出張に行って事業者さんに会う中でヒントを見つけて欲しいと言われました。正直、この辺は辛かったです。2ヶ月以上調べに調べ、話しに話してやっと決まったコンセプトだったからです。それに、私はこれがお気に入りだったので挫けそうになりました。
でもここから仕入れ出張にいき、この2つのコンセプトで伝えたかったことがピースになってかっちりはまるコンセプトができました。
それが「絡み絡まる根のキンキ」です。
あれ?さっき「絡まる」という言葉がでてきたような、、と思って下さった方!
そうなんです!自己紹介の部分でも触れたこの「絡む」という言葉。
それがまさに私たちのコンセプトなのです。
このコンセプトには、
人情と活気に溢れ、多彩な文化溢れるキンキは数多の「根」に支えられている。
そして「キンキで出会う人の思い」・「キンキの自然」・「キンキの匠の手が生み出す技術」・「キンキの伝統」・「キンキの歴史」といった複雑な根の絡みが表現されています。そして今、そんな根が絡み合うキンキの地に、新たな風と水を吹きこむ。そして、そこから生まれる芽吹きの答えをこのキンキ展で見つけてほしいという思いが込められています。
1つ目の『巡る「えん」繋がる「キンキ」』の部分が絡み絡まるの要素に。そして2回目の「辿るキンキ」が根の部分に。この2つが重なり合い「絡み絡まる根のキンキ」になりました。
ちなみに、この図の中心のハートは「キンキで出会う人の想い」を表しているのですが、リボンのようなデザインになっていて、「送り出す」や「贈り物」といった思いがこめられています。
まさにアナザー・ジャパンのコンセプトである「いらっしゃい、おかえり、いってらっしゃい」のいってらっしゃいの部分なのです
私たち4人が地域・事業者さん・出会った人に絡みまくって知った地域や商品の面白さやギャップ。それを2期生21名が使者となり、みなさんにお届けします!
「もの・ひと・ところ」を伝えたい。キンキの目標
キンキ展では、425万円が目標です!正直、カントウ展からはじまった定休日の導入により、この数字を達成させるのは簡単ではありません。レジデータをみて分析し、何が足りないのか、何ができるのかを考える毎日です。一喜一憂してしまったり、みんなのモチベーションが落ちてしまう日もあります。だからこそ折り返しのキンキ展でこの数字を確実に達成し、控えるチュウゴクシコク展とチュウブ展に最高の形でバトンを渡したいです。
さて、ここでみなさんに質問です。みなさんは、キンキと言われるとどんな景色を思い浮かべますか?
きっと多くの人が思い浮かべるのは・・・・
こんな場所ではないでしょうか。
修学旅行の行き先になることも多く、行ったことがある場所もあるかもしれません。
しかし!今回のキンキ展では
このように、私たち3人が実際に行って捉えた「もの・ひと・ところ」が伝わる一期一会のキンキ展を目指します!
そのために、インスタや店内POPでも事業者さんとセトラーの本気度が伝わるものを製作中です。ぜひチェックしてみてみてください👀
キンキの「根」が感じられる郷土愛×偏愛特集
2期生の戦略の1つ、「郷土愛×偏愛特集」。
2週間ずつ、セトラー個人の郷土愛と偏愛を爆発させた特集をしていきます!
そんな企画ですが、キンキではどれも「根」が感じられるものになっています。
そんな特集企画のスケジュールを大公開!!
1番手は兵庫出身、お酒好きの鈴木がお送りする「日本酒」で絡む兵庫播磨特集です。
酒米の王様「山田錦」の生まれる場所で育つ日本酒の味を知ってほしい!という想いで特集を組んでいます。日本酒好きの鈴木だからこそ伝えられる酒米の特徴・精米率での味わいの違い・季節とのペアリングなどをお届けします。
2番手は、京都の大学に通う吉田がお送りする「銭湯文化」で絡む京都北部特集です。
京都は実は銭湯の「聖地」と呼ばれているんです。日本の入浴文化のルーツは、京都・八瀬のかま風呂のような蒸し風呂からはじまっているのです。まさに「根」です。また、私は京都の中でも大好きなのが北部です。北部の海の景色、魚の美味しさ、自然を感じることでエネルギーをチャージできます。そんな好き同士を組み合わせ京都の面白さをお届けします!
3番手は、兵庫出身の村上がお送りする「播州織」で絡む兵庫西脇特集です。
西脇市を代表する地場産業、播州織。播州織とは糸を先に染め、染めた糸で柄を織るという「先染織物」です。そんな播州織は、国内の先染織物の7割以上のシェアを占めており、肌触りの良い生地に仕上がるためシャツやハンカチなど私たちが日常的に使っている様々な製品に加工されています。
行くまでは知らなかった西脇の魅力と実は身近な播州織の魅力をお届けします!
それぞれの特集への愛や詳細はまた徐々にnoteで公開していきますので
どうぞお楽しみに!
イベントで絡むキンキ
キンキ展では、イベントが盛りだくさん!
イベントに参加することで、キンキ愛を深められること間違いなし。
1)京都ローカルフェス inTOKYO(3月1日・2日)
京都府・京都府移住センター主催、京都移住計画企画・運営の「京都ローカルフェス inTOKYO」にアナザー・ジャパンが参加させていただきます。
3月1日は、アナザー・ジャパンでの開催!この週に開催中の「銭湯文化」で絡む京都北部を巡る店内ミニツアーもローカルフェスの運営スタッフさんと共に実施(16:00~/17:00~で予約不要ですのでお気軽にお越しください。)そして夜は、丹後の「ひと・こと・ものづくり」とつながる交流会を行います。
3月2日はアナザー・ジャパンを抜け出して3×3 Lab Futureでアナザージャパンとのコラボ販売も。ものを通じた地域や生産者のストーリーもお話しできる限定イベントです。
このイベントにはお取り扱いさせていただいている SAPO JAPANの河田さんや丹菱の糸井さんも参加されます。直接お話も聞ける機会にもなっていますのでどうぞお楽しみに。
2)小杉湯さんとのコラボ企画(3月8日〜10日予定)
1期のアナザー・チュウシコク展で大好評だった高円寺の小杉湯さんとのコラボ企画が復活。
3月8日〜10日の3日間は、キンキ地方の選りすぐりの名産品たちが小杉湯に!
またコラボ湯では奈良のチアフル株式会社さんのアナザージャパン×小杉湯で奈良県産のハーブ・薬草の入浴剤が。アナザー・ジャパンをいつも応援してくださっている方も、ぜひ小杉湯に足を伸ばして銭湯を味わってみませんか?
他にも、兵庫県で新しい播州織の開発とアパレル商品の制作・販売を行なっていらっしゃる大化産業株式会社さまとのコラボイベントなども企画中です!
作り手さんと絡む、コラボオリジナル商品発売!
今回のキンキ展では、2種類のコラボ商品が販売されます!
・Daily
昨年もコラボ商品として発売させていただいた兵庫の「TRUNK DESIGN」さん。今年は、リラックス系の香りと甘めの香りの2種類のDailyを販売させていただくことになりました。
Dailyはその名前からも分かる通り、日常的に使っていただくことをコンセプトに作られているお香です。中の香りは各3種類入ったアソートタイプになっていて飽きのこない香りとインテリアにもすっと馴染むデザインが魅力です。私村上の頭の中にあったイメージ色をパッケージに取り入れていただいているのでそこにも注目していただきたいです。
・SOMALIハンドソープ
釜焚き、手作業で石鹸を製造する大阪の事業者さん、木村石鹸株式会社さん。村上が商談で工場を訪れた際にコラボデザインを作ってみないかとお話をいただき、今井がキンキ展限定パッケージをデザインさせていただくことになりました。
石鹸は毎日使うもの。
だからこそ、自分にも大切な人にも、木村石鹸さんからの”やさしさ”を届けたい。
そんな気づきから、今回のコラボパッケージでは「贈り物としての石鹸」ということにフォーカスしました。実際にSOMALIハンドソープを使用してみると、サッパリとしていて優しい洗い上がりと、ローズマリーの優しい香りが特徴的で、まるでローズマリーの花束を受け取ったかのような気持ちになりました。
そんな体験から、「ローズマリーの花束を抱える手」をモチーフにした限定パッケージが誕生しました。
SOMALI・ハンドソープでは、詰め替え用も販売されている為、繰り返しお使いいただけるボトルとなっています。店頭ではお試しいただくことも可能ですので、是非一度お越しいただけると嬉しいです。
2/7からはじまるキンキ展。キンキの使者に会いにきい。
ついにはじまるキンキ展。
ぜひあなたの持つキンキのイメージを変えにきてください。
ほんまもんのキンキの使者がここにいます。
そして、楽しいキンキへの旅がここからはじまります。
新しいキンキを知っていただければ嬉しいです。
ご来店、お待ちしております。
ライター:Ayano Yoshida・Ran Murakami・Saki Imai