分業だからこそ技術が光る「桐生くらしの織物店」へようこそ
こんにちは!
カントウ担当、栃木県出身セトラー黒﨑です。
今回は、私が担当する2週間にわたる郷土愛×偏愛特集、
「桐生くらしの織物店」に関してご紹介します!
栃木県出身の私が桐生に惚れたわけ
まず皆さんは群馬県「桐生」についてご存知ですか?
桐生市は、私の出身栃木県と接するところに位置し、古くから織物のまちとして発展してきました。
冒頭で紹介した通り、私は生粋の栃木県出身で大学で一人暮らしを始めるまでずっと栃木県に住んできました。いちごも餃子も大好物、その他栃木の自然も歴史も大好きです!
そんな栃木県大好きな私がなぜ県を越えて桐生を特集するのか、その背景や桐生の魅力をお伝えしていきたいと思います!
「『路』で繋がるカントウ」だからこそ
今年のカントウ展のコンセプトが「みちで繋がるカントウ」である通り、関東地方の強みの一つは都市間が高速道路や電車で結ばれていてアクセスが良好なことです。
私の出身地栃木県宇都宮市から群馬県桐生市も実は車で1時間強で行けてしまう近さなんです!そのため幼い頃から、両親に何度か桐生に連れて行ってもらった記憶が鮮明に残っています。お出かけが好きだった私は、桐生の名店で群馬名物ひもかわうどんやソースカツ丼を食べたり、市場に足を運んでみたりと、桐生を満喫していました。
大学生になってからは群馬県旅行で、友人を連れて桐生を訪れたのも思い出です。
桐生の技術に惚れ込む
出張期間には2度、桐生の地を訪れました。桐生が織物のまちということは幼少期からの経験を通じて知っていたものの、正直「織物」の昔っぽいイメージが勝ってしまい、強い興味は持てていませんでした。しかし、2度の出張での事業者さんとの商談や工場見学を通じて、桐生で培われたそれぞれの事業者さんの技術力の高さ、それによって生まれたくらしに馴染む商品に感動し、「桐生くらしの織物店」として桐生を特集することに決めました。
出張前まで桐生織を深く知らなかった自分にとって一番の驚きは、商品の数々は「分業制」で成り立っているということです。別々の会社が各工程を担うことで、質の高い商品が作られているのだと知りました。実際に桐生では街の至る所に繊維関連のお店があります。
織物作りには簡潔には以下の過程が必要で、一社では完結せず、分業制すなわち人々の協業によって成り立っているということを学びました。
分業制によって、各過程を極めるプロフェッショナルが生まれ、高品質な商品ができるようになったと理解し、それが面白いと感じました。
桐生くらしの織物店の商品を紹介!
これまで綴ってきた経緯で桐生を特集すると決めた私ですが、ここからは織物店を彩ってくださる4事業者さんの商品を紹介します!
その前に、、今回私が最も推したいポイントは、4事業者さんの得意領域が異なっているということです!分業制のものづくりの中で培ってきたそれぞれの違いにも触れながら紹介していきたいと思います!
【染色】リップル洋品店さん
ご夫婦2人で営む小さなお店で、毎月1日〜7日の7日間だけ桐生にお店が開きます。
奥さんがデザインを、旦那さんが染めを行い、一点ものの洋服作りをしています。衣服をひとつひとつムラ無く綺麗に手で染めることは技術的にも難しいものですが、ご夫婦は独学で染色を学んだというのもまた驚きです。
今回アナザージャパンにてお取り扱いしている靴下とセーターはカラーバリエーション豊富で老若男女の方にお楽しみいただけます!
ぜひ好みの色を見つけてみてはいかがでしょうか?
【染色整理加工】朝倉染布さん
染色整理加工のひとつ、「撥水加工」という独自技術を用いて、現代風の風呂敷を作られています。水泳の世界トップアスリートの水着にも利用される確かな技術なんです!
「薄い生地なのに水を撥じける?」と半信半疑だった私を責めたくなるくらい、その撥水力は高く、現地で自分の目で見て衝撃を受けたことは鮮明に覚えています。この瞬間は桐生特集をしたいという想いが生まれたきっかけにもなりました。「自分が感動した撥水技術を多くの人に伝えたい」という想いから、後に朝倉染布さんとのアナザージャパン限定オリジナル商品を開発することになりました。店舗でぜひ撥水力の高さをご覧ください✨
【デザイン】SAKASOさん
元々はインテリアコーディネーターとしてご活躍されていたSAKASOのデザイナーさんが手掛けるアクセサリー、テキスタイル商品をお取り扱いしています。
ドット調のデザインは可愛いだけではなく、実は花の種をイメージしていて、「小さな種から心の中で幸せの花を咲かせてもらいたい」という素敵なメッセージが込められています。
おすすめはTote Bagです!桐生織はジャガード織の技法で作られ、桐生ならではの風合いや、立体感のあるデザインで、さらにリバーシブルでも利用可能という、面白い仕掛け満載の商品になっています!こちらのトートバッグは令和5年度「グッドデザインぐんま」優秀賞にも選ばれました!
【縫製】笠盛(トリプル・オゥ)さん
1期アナザー・カントウでも大人気だったトリプル・オゥさん。緻密なプログラミングによる最先端の技術と昔ながらの職人さんの経験を組み合わせた「立体刺繍」が特徴です。
アナザージャパンでは縫製・刺繍の技術を活かして糸玉を繋いだネックレスやグラスコードをお取り扱いさせていただいています。
糸でできているので金属アレルギーの方も安心してお使いになれますし、水洗いできるというのも他のネックレスにはない魅力です!
長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
桐生は織物にまつわるくらしに馴染む商品がたくさんあります!今回はその一部のお取り扱いにしかすぎませんが、アナザージャパンで桐生の魅力を精一杯お届けしますので、ぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです!
みなさんのくらしが少しでも豊かになりますように。
今回のライター:Ryosuke Kurosaki