冬の野鳥とトレックパンツ
朝晩寒い日も多くなり、徐々に冬への切り替えにも現実味が出てきました。
冬支度までとはいきませんが、クローゼットを見返す時期かもしれません。
わたくしのクローゼット事情を言えば、ここ近年の冬はウールが中心。モヘア、シェットランドニットにジャケットもウール。だから、自然と厚手のアウターの出番ももっぱら少なくなった。車移動が多いことや、どこへいっても暖房が効きすぎていることも一つかもしれない。
これはシーズン通して言えることだが、天然素材へのこだわりが強くなったのは大きな要因である。
世に反して、ローテク化していく・・いかにも私らしい選択だ。
そんな中、冬本番になるとフリースパンツだけは愛用してきた。軽さや暖かさもいいけど、気軽に履ける冬のスウェットパンツのような位置づけで、
近くの森林へ出かけたり、冬の散歩にはちょうど良い。
今回"Robin&son's Trekker"をリリースしたいきさつもそんな最中でした。
今年のまだ肌寒い春先に近くの森林で野鳥観察をする老夫婦を見かけました。その何とも言えない素朴な佇まいになぜか癒されました。それは野鳥を愉しむということ、仲睦まじい様、そして70年代からタイムスリップしたかのようなクラシックなスタイル、すべてにでした。
その時、自然や残していく大切なものを強く感じました。
そんな野鳥観察をする老夫婦から生まれたストーリーです。
Hi STORY
"20世紀半ば、ロンドン郊外に野鳥を守るための人工による湿地公園が造られました。この活動にあたった野鳥の会のメンバーらは続いてフィールドガイド図鑑の制作にも取り掛かります。もともと野鳥観察が盛んなこともあり、彼らは一躍脚光を浴びることになります。数年後には、ロンドン市内に野鳥図鑑、ガイドブックの会社が設立され、発起人の名前とヨーロッパコマドリの名からRobin&son'sと名付けられました。日頃から山を散策する彼らは、トレッキングのプロフェッショナルでもありました。80年代に入る頃には、トレッキングメーカーとして世界に名を広げていきます。野鳥と自然、そんな観点からのモノづくりと理念は当時から一貫していました。脱ダウン(水鳥の羽毛)を謳っていた彼らが一番に取り組んだのが防寒具。そして、90年に発表されたのが「trekker」。寒暖差の激しい季節でも着脱しやすいフリース素材のパンツは、今でも代表作としてあらゆる分野で愛用されています。
*Hi STORYに登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。
寒い季節の雪山や波乗りの着替えは手がかじかんで最悪だったことをふと思い出しました。
ウエストをベルクロアジャスター(フリーサイズ)にして、レングスをショートとロングという変則2サイズにしました。身長はもちろんですが、短く履きたい人にも是非。