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40からのショーツスタイル

わたしの中でショートパンツは大きく2つに分けられる。
一つはギアとして、もう一つはタウンユースとしてのショーツです。
ただ、街中だからといって特別気取ったショーツというわけではもちろんありません。
ではどこにその境目があるのか?
言葉で定義づけするのは難しいのですが、強いて言えば素材感と少しのシルエット感でしょうか。

皆さんと同じく、山や海に行く時は動きやすさや機能性を重視します。しかし、皆さんほどブランドやデザインにはこだわりません。
それは頻繁に波乗りに行っていた20代の頃の名残りなのかもしれません。
当時、いつも出かける時からサーフトランクスで、そのまま入水、軽く乾いたらそのまま帰るというスタイルでした。
脱ぎ着しやすいゆったりめのTシャツに足元はもちろんサンダル。
波乗り仲間もアパレルの連中でしたが、作り過ぎないそんなスタイルこそが皆のこだわりであったような気がします。
その価値観は50歳になった今も変わっていません。

それがタウンユース用となると選ぶものも変わってきます。
周りがその差に気づくかは別として、自分の中では明らかに分けられているのです。
その中でも素材は大きな要素を占めています。
例えば、「サマーコール」。
波乗りをしていたからではないですが、とても身近に感じる素材で、その落ち着いた見た目もあってか年齢を増すごとにしっくりきています。
稀にショーツが苦手という方がみえますが、素材一つでも一気に大人っぽくなります。トップスだけでも長袖のシャツをうまく羽織れば、年齢に見合った着こなしにおさめられるようになるはずです。
あとは流行りに惑わされないシルエット選びと合わせるモノのサイズ感だけ。

わたしの作るショートパンツはここ何年もシルエットを変えていません。わたし自身が何年も履き続けていることは、説得力と自分自身への信頼に繋がっていると自負しています。
40、50代になると1年でお腹周りも随分変動します、そんな多少の体重変動にも対応してくれるウエストデザインにも救われます、笑。

Chess Game shorts - summer corduroy

HiSTORY
‟米ソの冷戦時代、武器を使用しない戦争としてチェスというゲームに注目があつまります。国家間の代理戦争としてチェスプレイヤーは国家の威信をかけ戦うことになりました。時代も変わり80年代に入ると、チェスもスポーツとしての位置付けが強くなります。それまでの堅苦しい背広スタイルから、カジュアルなチェススタイルに変化していきます。長時間ゲームをする姿勢からウエスト調整が簡単にでき、ポケットが邪魔にならない位置に付けられています。いつしか、夏はゲームショーツにハイソックスがお決まりのスタイルになりました。
*Hi STORYはフィクションであり、登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。

Chess Gamesショーツの良さはシルエットはもとより、ウエストの調整、バックポケットの配置にあります。
「座る」という姿勢を大切に考え、ストーリーとデザインを重ねました。
ウエストはサイドのゴムに加え、後中央のボタンで調整ができ、座った時の窮屈さも簡単に解消できます。バックポケットはサイドにデザインされているので、座っている時にも財布等がストレスになりません。

素材はサマーコール、22W(ウェル)という細畝を採用し、薄手で軽いのが特徴。チノショーツよりも涼しくて肌触りも見た目の雰囲気も良い。
70年代のカリフォルニアのようなイメージを持つ人も多いでしょう、その空気感は保ちつつ全体には見せないデザインに落とし込みました。

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