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「お得」から一歩ひいてみる
今年一年を通して益々思うことがあった。
なぜそんなに「お得」という言葉が好きなのだろう?と。
何も格好をつけてる訳でもなければ、余裕がある訳でもない。
わたし自身は昔から「お得」という言葉に異常に嫌悪感をおぼえる人間だった。
お得なことが一概に悪い訳ではないし、わたしも時には甘んじてそんな恩恵にあやかることだってある。
百歩譲って何かをするにあたっての「お得」は良いと思うが、「お得」あって何かをするのはいかがなものかと思う。
この行動を繰り返すことで人間は間違いなくお得漬けになっていく。
このモードに入った人間はなかなか抜け出せなくなる。
そんな人間は買い物などの消費だけにとどまらず、全て損得勘定で動く人になってしまうのだ。
「お得」という言葉から一歩ひいてみてはどうだろう。
人間には欲求がある。
わたしにももちろんある。
当たり前のことだが何を欲するかは自分自身の中から出てくるもの。
しかし、それが何かの情報(お得な話し)に翻弄されるなんて愚の骨頂であり、そんなつまらない話しはない。
そして「お得」な裏には「損」がある。
同じことではあるが人間は「得がしたい」よりも「損をしたくない」が強いらしい。
あれをしとかなくちゃ損をする、あとあのあれも・・とキリがない。
「お得」を捨てると見えてくる。
「損」をとって「得」をとるではないが、新たな境地が見えてくる。
物事を純粋にとらえることができるようになり、何が自分にとって必要で、大切で、そして美しいのか。
何を「美しい」と感じるかを自分自身で判断できるようになれば、それは全ての行動や思考に作用してくるのだ。
今やるべきこと、進むべきこと、立ち止まること、ときに戻ること・・。
お得なお話し?になったでしょうか・・。
きっと来年は良い世の中になると信じたい。
今年もありがとうございました。