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機能とデザインの「TREKKER」

昨日は今季初めて「涼しい」から「寒い」に変わった。
仕事柄か10月にもなれば嘘でもシャツを片手に出掛けるのだけど、さすがに自然と長袖に手を通した。

これから11月を迎えるにあたり、防寒への意識も徐々に高くなってくる。
そんな秋と冬の間は何をどう着たら良いか一番悩ましい時季でもありますが、洋服を楽しむには一番の時季とも言える。

昔から秋はダウンベストを良く愛用していたのですが、お客様からは着るタイミングや着こなしが難しいとよく言われました。
時季としては11月後半からかなと思うけど、確かに着こなしには少し厄介な部分があるかもしれません。
ダウンベストは1枚で着る場合は良いのだけど、上に羽織りが重なると着こなすのに戸惑うことがある。あれだけのボリュームですから、薄めのコートくらいでほとんど重ね着には向きません。

それに合わせるように近年の高級ダウンジャケット志向にも違和感を覚え、数年前から脱ダウンになってきました。持っているものは大事に着ていくけど、インナーダウンはもっぱら愛犬の散歩用といったところ。
まあ、ニット好きにはダウンの出番なんてほとんどありませんから。

Robin & son's Trekker Vest

今回リリースしたTrekkerベストは中綿仕様、上着を羽織ってもかさばらない程よい肉感です。

意識したのは、大きく二つ。
一つは「着こなすことの楽しさ」。
センターにファスナーがないデザインは上着を羽織った時にインナーをすっきり見せます。着用時にサイドとフロントのファスナーを少し緩めたりして体型にしっくりくるバランスを見つけてください。
ネック部分もインナーに合わせて開閉具合を調節してください。
日中が暖かい日はTシャツでも良いですね。

もう一つは基本に戻って「温めるを意識する」ということ。
人間の構造上、温める場所は少なくても全身を温めることはできるのです。
胸やお腹、体幹を温めるだけで全身をぽかぽかにしてくれる、上着が邪魔になるシチュエーションでは実に良いのです。

Hi STORY
"20世紀半ば、ロンドン郊外に野鳥を守るための人工による湿地公園が造られました。この活動にあたった野鳥の会のメンバーらは続いてヒィールドガイド図鑑の制作にも取り掛かります。もともと野鳥観察が盛んなこともあり、彼らは一躍脚光を浴びることになります。
数年後には、ロンドン市内に野鳥図鑑、ガイドブックの会社が設立され、発起人の名前とヨーロッパコマドリの名からRobin&son'sと名付けられました。日頃から山を散策する彼らは、トレッキングのプロフェッショナルでもありました。80年代に入る頃には、トレッキングメーカーとして世界に名を広げていきます。野鳥と自然、そんな観点からのモノづくりと理念は当時から一貫していました。脱ダウン(水鳥の羽毛)を謳っていた彼らが一番に取り組んだのがそれに代わる防寒具でした。そして、90年に発表されたのが「trekker」、今でも代表作としてあらゆる分野で愛用されています。"
*HiSTORYに登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。

やっぱり着こなすことは楽しい。
遊びこごろも忘れてはいけない。
それでも堅苦しくてもいけない。
色とりどり、、そう、このカラーリングはあの鳥たちのイメージなのです。

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