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嫉妬させられる女性のメンズスタイル

another20thcenturyの直営店としてスタートしたREST AND QUIE。
オリジナルもセレクトも基本ユニセックスな構成で、お越しいただくお客様の比率も半々くらいでしょうか。
男性のお客様はブランドを知ってお越しいただく方がほとんどですが、その一方で女性のお客様はジャンル的にも幅が広く、ふらっと入店される方も多いので少し商品構成に困惑するのが正直なところです。
ただ、今後はよりボーダレスな構成をと考えております。それは言い換えれば、メンズライクな商品構成ということです。

男性だからこそできる女性に向けた商品提案というものがあるはずです。

それはレディースブランドにはない素材感や縫製、ディテール、シルエット、着こなし・・、見ていただきたい点は意外と多い。

もともと、レディースのシルエットが苦手という女性のお客様が意外と多い。わたしの考えもあり、今までもその意識でセレクトしてまいりましたが、今後はより一層強くしていこうという事です。

男性が作る洋服やセレクトするものを好んで頂ける女性のお客様は、一般的にみれば非常に稀です。
いつも言っている事ですが、今の世の中はいくらでも選択肢があります。
そんな中でわたししか出来ないことをもっと研ぎ澄ませていき、わたしの考える格好良い女性像をより表現していこうと考えています。

仕事柄、若い頃に国内外の洒落た人たちをたくさんみてきました。
一般的には表舞台に立つモデルなどに目が行くのでしょうが、わたしが見てきた格好良い人たちはあくまで裏方で働く人。
その舞台を裏で動かしてきた人たちです。

そこには格好良く働くリアルスタイルがあり、余分なものを省いた中にも個性とアピールを表現する姿がありました。俗に言う、さりげない(さりげなく装う)とはこういうことなんだと若い自分に叩きこまれたような気がします。

そこで培ったわたしなりの感性としては、万国共通で女性のメンズライクな着こなしは何より格好良いということ。

わたしは正直、そんな女性に時に嫉妬するほどです。

そんな彼女たちは基本、世の中の流れに良い意味無頓着です。
いわゆる、「自分のスタイル」をもっているのです。
自分の好きなスタイルをもち続けながら、少しだけどこか今っぽさを取り入れる。あとは、サイズ感の妙とちょっとした靴やアクセサリーの使い方ですべてをあっさりとまとめてしまう。

それが、
ウェストンのスエードだったり、
ウエスターナーのレアカラーだったり、
さりげないヴィンテージスカーフ使いだったり・・・、

そこにトレンドは存在しないし、色褪せることもない。

わたしの考える洋服にメンズもレディースもありませんが、小物使いや着こなし方に女性ならでは、男性ならではの格好良さがあるのも事実です。



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