裏も表も、という無邪気さ
リバーシブルと聞いて、わたしが一番に頭に思い浮かべるのはビンテージチャンピオンなどにも見られるリバーシブルTシャツ。
リバーシブルTシャツは元々海軍か何かの紅白戦用に作られた物と記憶しています。どちらでも着られるって実にアメリカらしい発想で、そんなノリが大好きです。
実用性を通り越して無邪気さすら感じます。
古着好きな私も昔は何十枚と着ていた記憶があります。
胸のバーには当時来ていた人の名前が油性ペンでよく書かれていました。
袖口や裾がよれて裏地のカラーがチラッと見える、そんな偶然に生まれるディテールも魅力の一つでした。
実はそういった懐かしいディテールこそ今でも頭の隅にあるもので、新たなプロダクトにも繋がっています。
アイテムは違えどこうしてストーリーにリンクしてくるのです。
いくつになっても無邪気さってのは必要なもの、夏におじさんが履く短過ぎるショーツも良いし、小さなトートも愛くるしい。
浅めのハットは少し決まりすぎかもしれませんが、それを何十年と被っていると可愛さは増していくものです。
わたしも毎日自転車に乗りながら、いつも同じキャップ(どこのものかかわからない)を被っているおじさんになりたい。
まだまだ暑い日が続きます。
ハットは紫外線が強くなる時期に被ったりするイメージがあるのでしょうが、それだけではなく秋や春にもあわせたくなるジャケットやコートはあるのです。
今ちょうどそんなハットに似合うジャケットを試作中…。
無邪気なおじさま方、暫しお待ちを。