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大開口ぺこ

新宿ドンキのウツボ

・昼下がり、ウツボを見ていた。口ってこんなに開くっけ? というところからさらに10°くらい開いて、怖かった。心配になる。俺が見てるからってサービスでやってない? 無理しなくていいんだよ。

・だいぶ前の話。「一所懸命」を「1所懸命」と書いてしまい、揶揄されている人を目撃した。小さいミスを責めなさんなという感じだが、しかし自分ならこのミスはしないだろうなという妙な確信がある。「ずらい」と「づらい」とかもね。リトマス試験紙なのかもしれない。

・「お前はどっちの味方なんだよw」という2ch定型文。これを初めて見た時に驚いたのを覚えている。雑談の中ですら敵味方をハッキリさせないと気が済まないのか?
でも実際こういう感覚の人って一定数いるんだろうな。敵か味方か、賛成か反対か、善か悪か、立場をはっきりさせてからじゃないと会話したくないという層。俺は誰の敵でも誰の味方でもなく、自分の意見を述べているだけだ。

・仕事内容は、難しいよりは簡単な方がいい。自分の能力に自信があったとしてもだ。技能を駆使して難しい仕事を遂行すれば、達成感は得られるかもしれない。しかし、そこには再現性がない。調子が良ければこなせるが、調子が悪ければ完遂できなくなる。特に組織レベルの規模感では、誰ひとり頑張らなくても成立するような仕組みにするのが理想だ。

・シンプルな料理が好きだ。というと"到達した人"みたいだが、そういう一周回ってみたいなことではなく、一周目の意味で、シンプルな料理が好き。オムレツとか、ペペロンチーノとか。ぱっと素材を誦じられるようなものがいい。玉ねぎ+ウィンナー+ニンジン+コンソメ=ポトフ、くらいがちょうど安心して食べられる。素材が6つ以上になると不安になる。味の波を掻き分けるうちに、未知の味に直面してしまうのではないかという恐怖。お化け屋敷を歩いている感覚に近い。

・知り合いの女性が、「こうも暑いと私の血はドロドロだ」と零していた。面白い発想だ。僕は医学的な意味合い以外で、血がドロドロになると感じたことはない。女性特有の感性だと思う。

・お笑いの話。僕は割と早い段階から、スタイリッシュなお笑いを好んでいた。子供時代を思い返しても、リズムネタやキャラ芸人にハマった記憶はなく、サンドウィッチマンなどの王道漫才が好きだった。そして10代後半には、金属バットやラーメンズに傾倒していた(余談だが、金属バットが昔やっていたラジオでお便りを読まれたことがある)。
ところが、最近になって、馬鹿らしい系のお笑いを見るようになった。ぱーてぃーちゃんとか、リンダカラーとか。結局行き着く先はそこなのかもしれない。人を救うのは道化。

・楽しいことというのは、すなわちゲーム性に優れたことである、と僕は捉えている。それも無意識下に、全ての物事をゲーム性という物差しで測っている。なにも実在するタイトルになぞらえているわけじゃない。どちらかというとゲームという概念に照らし合わせている。生活はミニゲームの連続である。というかそう思わないとやってられない。ゲーム性を見出さないまま、黙々とやるべきことをこなせる人は本当にすごい。

・なんとなく自分の身の丈が見えてきたけれど、希望は捨てきれない。そんな時期の魂の質感を忘れないようにしたい。それはきっと、ひとつの形に定まるようなものではなく、血と可能性の匂いを纏うフラグメントを集めるにつれて浮き上がってくるものだ。ブギーポップとかGRAPEVINEとか。
難しいのは、狙ってできるものじゃないということ。それっぽいワードを散りばめても、血の匂いは再現できない。所詮は血糊だよ。

・ダンベルの価値がまだ分かってない。あんなもんペットボトルに砂でも詰めておけばいいだろ。

・CLAMP展に行ってきた。会場は六本木の国立新美術館。同行者が、「ここに来ると空港に行きたくなる」と言っていて、なぜか腑に落ちた。なるほど、壁面のガラス張りによる採光や、天井から下がっている案内の垂れ幕が空港を連想させる。
CLAMP展はとても良かった。1990年初頭のアナログ時代からの原稿が展示されており、少女漫画的だがCLAMPの原型を感じさせる色彩、華美で緻密だが、くどくない、という平衡感覚の良さを感じる。
一枚絵としても完成度が高く、かつ漫画としても成立しているのは稀有だと思う。
中でもやはり『xxxHOLiC』関連は好きだ。毒々しくエキゾチックな世界観に落とし込まれた淡白な身体の線が美しい。いい意味で平面的で、無駄がない。 HOLIC関連だと、スガシカオの『サナギ』も好きだし、西尾維新の『アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』も好き。
あとCLAMPの描くキャラクターは顔が小さい。四千頭身ある。

CLAMP展

・歩きながら食べるかき氷は忙しなく、そしてうまい。袋とじのかき氷はカップに入ったものに比べてより純度が高い気がする。「昔づくり」とか「海洋深層水」とか言われちゃあ、もうね。スプーンもなったので袋から直に吸ってやった。少しだけ夏に近づいた。

夏の証明

・ホロライブウエハースを開けたら、兎田ぺこらのキラカードが出てきた。大当たりだ! と鼻息荒くメルカリで価格を調べたら、400円くらいだった。こういう流行り物の価値って読めない。人気配信者でもカードは安いんだ。

・乙女ゲーのはしりってどの作品? という話をした。ギャルゲーでいう『ときメモ』に相当するのはどれだ。うたプリとか薄桜鬼とかは最近の作品な気がするし…。

・大雨の夜を窓際で過ごす。とっくにビルごと流されて、だから窓の外は暗い海で、稲光に巨大な鯨類が照らされて、直に世界は水没するのだ。愉快愉快。

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