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沖縄!ワ!

2024/08/10〜08/13

【1日目】

・ホテルは日航アリビラ。空港からタクシーで1時間。ロビーを抜けると庭園があり、鮮やかな花と白い噴水が南国を強く印象付ける。今回は天気に恵まれそうだ。

楽園

・チェックインまで時間があるのでアフタヌーンティー。バードケージに並ぶお菓子を片っ端から平らげ…たいところだが、僕は好き嫌いが多い。アフタヌーンティーは油断ならない。

バードケージ

・アリビラの横には真っ白な教会がある。この白さはある種異様で、いつ見ても塗りたてのような純白さを保っているのだ。近づけば細かい汚れはあるのだろうが、引で見ている分には一切の穢れを感じさせない。森を抜けた先にこの教会があったら、怪異の棲家だと思うだろう。

・ホテル前の海岸付近で、オオゴマダラに遭遇した。野生で見るのは初めてかもしれない。蝶界の貴婦人と呼ばれるだけあって、飛び方が優雅だ。数回羽ばたいた後、風を捉えた紙飛行機のようにスーッと飛んでいく。

・ホテル前の海で磯遊び。背丈を優に超える巨大な岩が、根元に向かって細く削れている。これ、いつか崩れるんだろうな。まだバランスを保っているだけで、そのうち限界が来るはずだ。それが今ではないと信じて岩の下で魚を獲っている。

・夕食に肉を食った。うまい。

あぐーとか鳥とか

・深夜の散歩中、オカヤドカリを見つけた。デカい。拳大はある。かなり慎重で、いちど殻に籠ると3分くらい出てこない。この慎重さによって大きく育ったのだろう。

オカヤドカリ

【2日目】

・昨日の深夜までオリンピックのブレイキンを観ていた。結構面白い。素人が見てもなんとなく楽しめるというのが大事だ。ステージに上がる前のカメラに対するアピールがみんな上手い。ビーボーイならではの身振り手振りがある。そんで判定基準が全然分からん。どっちも上手いのに9対0でワンサイドゲームだったりする。

・朝食はバイキング。ドラゴンフルーツはシンプルなキウイ。みずみずしく、後味がなくて好みの味だ。
沖縄は料理が美味しい。島唐辛子が好きなので、その周辺料理は大抵美味しく感じられる。

・浅瀬で釣りしてる人って何を釣ってるんだろう。せいぜい膝くらいの水位にそんな大物いるのか?
「僕かい? 僕はね…"海"を釣っているんだよ」

・レンタカーで残波岬へ。金城パーラー(なにそれ)のフードトラックが市場を独占していた。かき氷からスパムおにぎりまでなんでもござれだ。
残波岬には灯台がある。日本に数機しかない、実動している灯台だそうだ。てっぺんまで登れるが、登らなかった。大変そうだから。
「ざんぱ」って波の音みたいだね。名は体を表す。

金城パーラー
灯台

・星野リゾートに寄る。建物が尖っている。コンクリートを基調としたシンプルかつ前衛的なデザインで、ホテルというよりは美術館といった様子だ。

ジュレソーダ

・アオムネスジタマムシを捕獲した。光を反射するライトイエローが美しい。奄美以南に棲息。

アオムネスジタマムシ
シムマタジスネムオア

・信じられないくらい高い自販機。缶コーヒーが230円だ。すげえ。あと自販機の液晶ってチカチカして写真に映らないんだね。

2058年の物価

・高志保大通りエイサー天国というイベントを見た。イベントといっても観光客向けに行われるエンターテイメントではなく、地元のお祭りである。
10組の青年会がエイサーを踊りながら大通りを闊歩する。1組につき、騎手1名+大太鼓9名+小太鼓9名+踊り子12名(人数は概ね)という構成だ。三味線の生演奏に合わせて太鼓の音が響く。太鼓の打ち手は18〜25歳くらいだろうか。皆色黒で、逞しい。腰を落として踊りながら、渾身の力で叩いている。額や首筋には滝のような汗。鬼気迫る演舞だ。
撥を太鼓に打ちつける際、手首を急激に回転させるのが見ててヒヤヒヤする。手首いわしそう。
青年会ごとに曲も踊りも違う。太鼓をくるくると回してみたり、指笛を織り交ぜてみたり、観客を煽ってみたりと、工夫に満ちている。
青年たちがどれだけ乗り気なのかは分からないけど、ここで生まれる青春はあるだろう。
※エイサーとはハイヤハイヤハイヤイヤササのこと。

エイサー天国

【3日目】

・朝5:30に目が覚めた。浜辺を散歩する。白く柔らかい朝日に包まれた浜は、夢の続きのようだ。
水面を見ると、バットマンが沈んでいた。アーカムの平和の礎となれ。

さよならバットマン

・むら咲村に行った。
広大な敷地内に、沖縄の伝統芸能を体験できる施設が点々としている。園内は沖縄の街並みが再現されており、歩いているだけでも豊かな気持ちになれる。子供の頃に来訪した以来だが、当時の記憶と比べても人が少ない。良いところなので存続してほしい。

むら咲村

・お土産物屋さんの隅で、猫が寝ている。
本物か疑って触ったら、温かかった。

ねこ?
ねこ

・むら咲村の最奥にあるバナナ園が、廃墟と化していた。経営的に難しいのだろうが、解体せずにそのまま放置されている。
ビニールは破れ、中の植物は伸び放題、天井を突き抜けている。骨格のジョイントも緩んでいそうだ。さすがに厳重に封鎖されているか‥と思ったら、入り口に穴が開いており、普通に入れそうだった。こういう時に、崩れるかも、とか、ハブがいるかも、とか、蜂の巣があるかも、とか考えて潜り込めないのは、成長でもあり、冒険の機会の損失でもある。

旧バナナ園
魅惑のゲート

・妙な民家でかき氷を食った。冷房が設置されておらず(おそらくガスが通っていない)、扇風機で凌いでいる。いや、凌ぎきれていない。バカ暑い。

境界領域?

・潮の満ち引きの仕組みは何度調べても忘れてしまう。月の引力がなんだって?

・壁面にヤモリがたくさんいる。ヤモリがたくさんいる場所はいい。なんだか安心して眠れる。

こんばんヤモリ

【4日目】

・最終日。今日の海は凪いでいる。チェックアウト前に海に入る。といっても膝上までだが。カナイビーチ側のタイドプールは大きく、取り残されている生き物も多い。小魚の群れとか、デカい蟹とか。岩の陰にルリスズメダイがいた。長年の経験から分かる。こいつを捕えることは不可能。

カナイビーチのタイドプール

・ビーサンは海から上がる瞬間に脱げる。ビーサンと足の裏の隙間に水の抵抗がかかり、持っていかれる。大事なのはアフターケア。とにかく流されないようにやるだけだ(FORK)。

・そんで3泊してプールには一度も入らなかったな!! 勿体ないよな、分かってるんだ。分かってはいる…。

アリビラのプール

・ホテルからタクシーで空港へ。運転手さんの話。Yナンバーは米兵の車。空母が着岸するためには水深18m必要で、地域住民がそれをさせないように埋め立ててるとか。沖縄には中国をルーツに持つ人々が住んでおり、彼らの街の入り口には二体の竜の像が構えている。その手は北京の方角を向いているそうだ。

・DMM水族館に行った。空港からタクシーで20分くらいのところにある。初めての来館だったが、想像以上に楽しめた。美ら海と比べてエンタメに振っており、生き物との距離が近い。入館してすぐは淡水魚のエリアとなっており、アマゾンちっくなレイアウトが没入感を助長する。ここではアロワナ、ピラルクの餌やり体験をした。餌はどちらも魚の切り身。アロワナは水面からジャンプして餌を食べる。ピラルクは、ジャンプこそしないものの、口を閉じる瞬間に破裂音が鳴る。顎の力が強いのだ。

ジャングル
目つきの悪いアロワナ

DMM水族館では、海の上を歩ける。大水槽の上面がガラス張りになっており、その上に乗ることができるのだ。足元が透明になっている展望台と同じノリだが、こっちの方が断然面白い。すぐ足元をサメが掠めていく様子は、ガラスを隔てていると分かっていても背筋がぞわぞわする。これは名物になるポテンシャルを秘めていると思うので、大々的に主張した方がよい。

海上歩行

生き物との距離が近いと書いたが、近すぎやしねえか!? ナマケモノが台の上に乗っており、待機整理に用いるポールとテープで仕切られているだけだ。比喩でなく、手を伸ばせば届く。そのうち何かが起きるんじゃないかという心配をしてしまう。そしてナマケモノは3匹いる。多い。

ナマケモノ

・空港にて、Jimmy'sのお菓子を買いまくる。俺的人生ベストパウンドケーキ(バナナ)がここにある。で、沖縄のお土産は何が正解なんだろうね。正直みんなちんすこう飽きてない? かといって紅芋タルトは雑に配るにしては重い。

・帰りの飛行機ではサメの映画を観た。行きに観たら怖くなっちゃうからね。まだ観終わっていないので、続きは後日。

・今回の沖縄は全日において晴天だった。快晴・上昇・めんそーれ!

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