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曖昧何センチ?

・飲食店のメニューがどの程度融通が効くのか分からない。し、勝手に解釈して独自の注文をする人は見ててヒヤヒヤする。たとえばアルコール抜きのカクテルを注文する行為。「この○○カクテルってやつの、アルコール抜きで!」とか言っていいのか?

・仕事のできない新人を個別に指導したら「なんで自分だけ怒られるんですか」と泣き出してしまった、という話を耳にした。このお互いに分かり合えない感。お前が他の人よりも仕事ができないからだよ、と言って伝わるものだろうか。

・四国旅行をした。夏の四国にはあの日の情景がある。

・セミの羽化を目撃した。幼虫が地面を歩いてきたところを発見し、近くの柱に登ってからずっと見守っていた。幼虫の背中が割れ、上体をのけ反らせながら青白い成虫が姿を現す。抜け殻にぶら下がる写真はよく目にするが、その体勢までどうやって持っていくのだろう? 順番に見ていこう。一度のけ反ってから、腹筋を使うように身体を折って殻につかまり、羽を最後に引きずり出すのだ。②と③の間が飛んでねえか!?

①割れて
②のけ反って
③ぶら下がって
④のびる

・高知県は青が棲んでいる。澄んだ漁港にはイルカの魚影。遊泳にはそんなに興味ないが、こういう岩礁とか船底は潜って見てみたい。

柏島の美しい海

・むろと廃校水族館に行った。その名の通り、廃校になった小学校を改装して作られた水族館であり、当時の内装がある程度姿を保っている。学校特有の横並びの手洗い場にイセエビが蠢いていたり、プールにシュモクザメが泳いでいたりする。液浸標本が並ぶ理科室、鯨の骨格標本が展示された準備室、踊り場の壁面にはウミガメの甲羅標本。話題先行型と侮るなかれ、である。生憎の悪天ではあったが、行ってよかったと思う。ダイナミックさはないけれど、近所にあったらふと通いたくなるような、居心地のいい施設だった。入場料が大人600円なのはどう考えても安すぎる。

むろと廃校水族館
手洗い場
アオウミガメとタイマイ
ギャグセンス

・鰻を養殖する施設を養鰻場(ようまんじょう)と呼ぶらしい。ジョン万次郎みたいだね。そうか?

・廃校ステッカー。ポジティブで好感が持てる。

底抜けに明るい

・「できた方が良いけど本質的に無意味なこと」をアウトソーシングするのは、いい加減やめた方がいい。ゴミ出しの曜日を覚えるとか、パスワードを暗記するとか。その情報自体にはなんの価値もないけど、覚えておいた方が得なのだ。

・スウィートチリソースってかなり好きかもしれない。第一選択ではないけど、手元には置いておきたい。

・ランチャーム(魚の醤油瓶)を覚えられないのはフックがないから。記憶を辿る際に指がひっかかる突起がないのよ。

・ウミガメのスープには質問の型がある。他に活かせそうなのは、裏側もセットで質問するという手法。つまり対義語も同時に確認する。「それは屋外ですか?」→NO 「屋内ですか?」まで訊く。作問者がギミックを仕掛けていそうな部分をメタ読みしていくのだ。

・俺は泉こなたと誕生日が同じらしい。きっと泉こなたも喜んでいるだろう。ちなみにその日に死んだ人はアルフレッド・アドラーと堀辰雄。

・そういえば僕は子供の頃、前髪が目を隠すくらい長かった。これは格好つけていたわけではなく(あるいはその節も少しはあったかもしれないが)、視線を遮るものがないと不安で仕方なかったのだ。一度、親に連れて行かれた1000円カットで前髪をばっさり切られてしまい、その場で大泣きしたことがある。今思えば発達的なアレだったのかもしれない。

・賢さを演出する方法として、「相手からの質問には答えず、自分が知っていることだけを一方的に話す」というものがある。これは使用者同士だとはっきり分かる。何でもは知らないわよ、知ってることだけ。

・道満晴明の漫画が好きだ。既刊は全て揃えている。まず絵柄が良い。無駄な線がなく、見ていて疲れない。それでいて人物の描き分けが上手い。ジャンルでいうと不条理ギャグとか、シニカルコメディとかになるのだろうか。まあなんでもよい。道満晴明の作品は全体的に不謹慎なネタが多く、それでいて話自体は妙に綺麗にまとまっている。不謹慎で不条理で非倫理的だが、あえてそれを強調するわけでなく、あくまで日常的なやりとりと同格に扱っている、その平等さが素晴らしい。真の倫理観の欠如を感じる。エログロを殊更派手に描いて、どうだ、刺激的だろう! みたいなのは、要は倫理観の裏返しなのだ。あーはいはいと流してしまう。一方で道満晴明のように、日常と殺人とセックスをまとめてポップに描かれると、その無差別さに恐れ入る。そう、本来そこに区別なんてないのだ。自由な発想力と、それを短編にまとめ上げるバランス感覚。稀代のクリエイターだと思っている。

・南町田クランベリーパーク絶対行ってみたいぜ。きっとベリーの楽園なんだ……。

・足立区生物園に行った。これまたいい施設ね。タガメやゲンゴロウといった水生昆虫が多いのがポイント高い。またオオサンショウウオやピラルク、果てはカンガルーまでいる。館内から、蝶が放し飼いにされている温室に繋がっており、その蝶たちは施設内で飼育され、羽化した個体なのだ。

足立区生物園
蝶の飼育室
オオゴマダラ

・「ごめん駅着いたけど迷ってる」
「そっち行くわ、何が見える?」
「鳩」

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