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制約と可能性について

 何かの制約がある事はマイナス、不利、悪い事であり、何かを加えたり得たりすることは有利、良い事ととらえがちだ。

 本来、物事や起こることに良い悪いといった直接的な意味や属性があるわけでなく、そう思ってしまうのは思い過ごし、錯覚である。またこういった状況や結果ではないと意味がない、存在価値がない、というような条件付きの価値判断も、全くの幻想である。

 制約が生まれる事それ自体、もっというとそれが果たして「制約」かどうかも含めて、解釈の問題、在り方の問題なのである。

 あらゆるすべての可能性はあらかじめすべて織り込まれており、観察「しよう」とした瞬間、意味を「与えよう」と意識した瞬間、何物かとして目の前に現れるのである。あったから意識に上ったのではなく、意識に上ったから現れるのである。

 一見制約と思われるものも栄光や評価もすべて、移り行く何かのスナップショットとしての容態、塞翁が馬なのである。

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