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あるキュースポーツ競技者の記録。日々の考えなど。

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最近の記事

制約と可能性について

 何かの制約がある事はマイナス、不利、悪い事であり、何かを加えたり得たりすることは有利、良い事ととらえがちだ。  本来、物事や起こることに良い悪いといった直接的な意味や属性があるわけでなく、そう思ってしまうのは思い過ごし、錯覚である。またこういった状況や結果ではないと意味がない、存在価値がない、というような条件付きの価値判断も、全くの幻想である。  制約が生まれる事それ自体、もっというとそれが果たして「制約」かどうかも含めて、解釈の問題、在り方の問題なのである。  あらゆるす

    • ライブ中継試合の方が結果が良さそうな事についての考察

       試合で勝ち上がっていくと当然Youtubeライブ台になるケースが多くなるのだが、あくまで現時点でのサンプル数ではあるものの勝率含めたパフォーマンスが良いように思う。  他のプレイヤーの話を聞くに緊張や違和感でプレイに影響しやすいという声が多く理解できるものの、自分の場合は変わらないか逆に良い方に影響するようだ。仮説として、恐らく普段から自分のプレイを動画に頻繁に記録しているため、 そもそも撮影される状況がコンフォートゾーンの中にある 自己のプレイ映像のイメージと身体感

      • ビリヤードが上手くなるために今のあなたのビリヤードを見てはいけないという話

         先の投稿に加え、逆説的に聞こえるだろうが要はスコトーマの話だ。  今あなたが想像できるプレイ、今出せるクオリティ、今できることや知っていることのみ見ている限り、1ミリも上達することはない。上手くなるために必要なことは常に今気づけない部分にある。  当然の話だ。もし仮にあなたが上達に必要な事が常に見えていたとしたら、それはすでにコンフォートゾーンに内包されていて身についていることになる。無限入れ子となりその時点で理論上パラドクス的に無限に上達できてしまうことになる。  

        • なぜ一部分のフォームをいじるだけではだめなのか。要素分解と意味付け・位置づけの重要性について

           日々の参考として、YoutubeやSNSでのビリヤードのパフォーマンス改善のコーチング系コンテンツをよく見るが、あくまで自分が見聞きしたものに関してではあるが、改善に際して独立した単一のもしくはあっても2、3の要素のみを考慮しているものが多いように感じる。  日々のビジネスの影響もあり、何かの課題解決や分析の際、MECEでメタ的な構造をまず可視化してみることがだいぶ癖になっているが、ことビリヤードの課題解決に対してもこういったアプローチも有効であるとは思う。 まず課題と

          上達とは足し算ではなく引き算では、という話

           何かのテーマや目的に関して、「出来ていない」という自己認知を持つためには、反対の「出来ている」という対の状態やイメージが存在しなければならず、これら両方合一で初めて「上達する」ための前提が整う。   我々は当然のように、過去に「原因」がまずあって、今とこの先の未来に結果が生まれると思っている。多くの人が勘違いしがちであるが、今の「出来ていない」状態から何か努力や作業を積み重ねて、いつの日か「できる状態」に到達するという世界観ではない。時間の矢は過去から未来に流れているとい

          上達とは足し算ではなく引き算では、という話

          一部で話題になっているストローク矯正器具について試してみた

          きっかけと背景 一部で話題になっているストローク矯正器具について。元ネタは中国のショート動画だったと思うが、少し前に目に留まり気になっていたところ、先日ちょう上記動画で福田プロが紹介されていた事に加え、直後に青木プロも動画で触れられていた。  自分としてもこれを良いきっかけとし、早速自作して試してみたので内容を記しておく。どなたかのヒントの一助となれば幸いである。  自分は普段から、上達に役立つために試せるものは基本全部試す、というポリシーであるものの、今回特にすぐ試した理

          一部で話題になっているストローク矯正器具について試してみた

          はてなブログから移動する

           UIの一覧性、他メディア連携の簡便さ、今後の拡張性など、種々の機能的観点から従来のはてなブログからnoteに移動することにした。  2024年9月以前の記事は転載であり、それ以降はnoteにおける新規記事である。 【追記】無駄のない質素な部分が気に入ってはてなブログを選んだ背景だが。正直な所、noteの手取足取り至れり尽くせり感に違和感を感じられずにはいられない笑。「書きあげて、すごいです!」等、最初だけだと思うが小学生でもあるまいし少し何かするたびに褒められるのは何とも

          はてなブログから移動する

          2014年7月~8月のパフォーマンスについて

           これまで記述してきた通り、引き続きフィジカルがすべてに優先するという仮説の元、様々な考察や施行を通して技術向上に努め、さらに今年からは本ブログを使った備忘録的なアウトプットにより知見の積み上げにも挑戦してきたわけだが、小規模なものまで含め直近のトーナメントの優勝率は3割程度まで伸ばせているし、最近の大規模な試合においても最後の方まで残っている状況である。  これまでの自分の競技歴の中で主観的にも客観的にも大きく結果が伸ばせていると断言できるし、少なくとも仮説検証のアプロー

          2014年7月~8月のパフォーマンスについて

          試合時のフィジカルのギャップとは

           トーナメントに参加し始めて数年、一部のトッププロやワールドクラスプレイヤーを除き、試合での実績含め勝ち筋自体が全くイメージ出来ないという事はある程度なくなってきたように感じる。  しかしながら、いざ試合時の自分の映像を見ると、勝ったとしても普段気をつけている事が全然出来ていなかったりと、頭の中のイメージや練習で出来ていることとの相違や不安定さが目立つのも事実だ。  出来ることが増えたり、結果がついてきたり、体の使い方が多少分かってきた事で理想が更に高くなっている事も否め

          試合時のフィジカルのギャップとは

          錯覚のキューと見るべきキュー

           構造的に人間には目が二つあるため、焦点を合わせない場合実際は物が二重に見えている。ずっと二重に見えていては不便なため、普段は脳が自動的に右目で見た像か左目で見た像どちらかの像に映像を修正している(片方を消している)が、意識することでどちらも見えるようになる。実は、この脳の「自動修正作用」がビリヤードをする際に悪さをすることが多いのではないかと思う。  キューを見てスタンディングポジションからか前に入り、焦点を先玉や手球に合わせて構えに行く時、特に意識しないといつも通り自然

          錯覚のキューと見るべきキュー

          ビリヤードが上手くなる、のセンターピンは何なのか

           以前にも書いたが、ビリヤードが上達するために究極的には何が実現できればいいのか?果たして「上手くなる」の定義とは何なのか?何がセンターピンなのか?  入れやポジションは重要だろう、知識や勝負の駆け引きといった物も大切かもしれない。センスという言葉も様々なところで聞く話だし、その全部なのかもしれない。だが、要素分解していったときにロジックツリー的な物の一番下にくるのはおそらく、  「目的の位置へ、望むスピードと、望むスピンで手球を移動させる能力」ではないか。  それらの

          ビリヤードが上手くなる、のセンターピンは何なのか

          勝敗とはどういったものなのか

           我々は「負け」より「勝つ」ことの方が良いであったりとか、そこに対して意味づけや目的の付与といった過剰な解釈、結果に対して執着を持ちやすい。  一般的に勝利という結果に価値があるという事を、我々は疑いようもなく刷り込まれており、良いとか悪いとかの意味づけを、いわば思考停止的に受け入れて過ごしているため、普段それらに対し本質はいったい何なのだろうかという疑問、相対化した考えを持ち得ていない。勝=利。勝つことに利があるという解釈に骨の髄まで囚われてしまっている。  我々をして

          勝敗とはどういったものなのか

          ブレイクスルーとは何なのか

           ブレイクスルーには何が必要なのか。技術、意識、メンタル、技術、ゴール、KPI、等々、ブレイクスルーそのものを要素分解しようとすることに意識が向きがちだ。  どれも成分としては間違ってはいないだろうし、シチュエーションによっては正しいだろう。が、本質的性質として何かが存在するためには外部要因や対立概念が必要である。ブレイクスルーに対する、光には闇、自己には他者というような対立概念は何だろうか。それは壁である。壁があるからブレイクスルーが存在できるのであり、逆に言えば壁がない

          ブレイクスルーとは何なのか

          圧倒的な実力を手に入れるにはどうすればいいのか

           圧倒的な強さに対して何が足りないのか?テクニック、フィジカル、メンタル、経験、何が今の自分にとって必要なのか?結局目と体のフィジカルの割合が大きいのではと仮説を立てて取り組んでいるものの、突き抜けたプレイヤーになるための何か、そこへの道筋はまだ何も見えていないし実感もない。明らかに段違いに勝てるようにはなってきているし、その理由としてフィジカルや技術の向上、経験も何もかもベースアップはしていると思う。結果や記録も出ているがビックトーナメントでは結果が出ていないし、しかるにワ

          圧倒的な実力を手に入れるにはどうすればいいのか

          レスト側の腕の使い方について

           最近左手を伸ばすことを検証している。菱形筋の収縮と胸筋を伸ばすことで、肩甲骨をロックするというところまでは大前提だが’(腕だけ伸ばすと肩がズレて逆に不安定になる)、加えて左手を伸ばすことでグリップからレストまでの距離を一定に保ち、安定性が向上しないかという仮説だ。  また腕を伸ばすことに加えてレストハンドの向きをどうするか。手首を少し左側に向けたところ、オープンレストであればVゾーンがより正面に向くこともそうだが、肩甲骨がより柔らかく寄せられて安定感が増すことに気付いた。

          レスト側の腕の使い方について

          効き目、ビジョンセンター、フィジカルのアライメント矯正方法について

           両眼視の際見えている左右のビジョン(本当は常に二重に見えているのだが、あえて一つに見えるように脳が処理をしている)に対して、効き目で方で見た際のビジョンを違和感なく合わせていくために何が工夫できるかと考えた。  要は、常に正しい方の目を使った視界のインプットに対して、アライメント、ウォークインに加え、さんざん検証してきた筋肉をアウトプットしていくことにより、フィジカルの一連の正確さを極めて行こうという話なのであるが、引き算の理論で余計な情報をシャットアウトしてみるのはどう

          効き目、ビジョンセンター、フィジカルのアライメント矯正方法について