Anomy

イギリスに大学院留学したら解脱した研修医 ものすごい体験をしたのでブログにします コメント歓迎 国立医学部卒 関東地方 女性

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最近の記事

研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.10 同居人

私のフロアの同居人は、イギリス人女子のNora、アメリカ人女子JoleenとVeronica、中国人男子2人BenとDan、私を含めて合計6人であった。(それぞれ仮名)。 NoraはStudent Unionの一員であり、UnionからStudent House Officer という職務を与えられているため、寮の運営サイドの仕事をする代わりに寮費は無料という、言わば住み込みの職員と学生を兼ねている。天真爛漫で明るく、人懐っこい性格の女子だ。 Joleenは社会人経験者で

    • 研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.9 OPS

      当初入居する予定だった新築の寮の名前はOne Pool Streetというものだった。UCLは増え続ける学生の数に対応するためにUCL Eastという事業のもと、東ロンドンのStratfordエリアを開発している。 https://www.ucl.ac.uk/ucl-east/ucl-east-0 One Pool Street はその一角になるキャンパス・寮の複合体である。再生可能エネルギーを使い、色々とエコに配慮した作りになった、「次世代の」建物であるという宣伝がされ

      • 研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.8 Term1の内容

        私の入学したMScコースは1年間、3Termsであり、うち2Termは授業中心、最後の1Termは研究プロジェクトという構成であった。 Research Project テーマ決め オリエンテーション終了時に、Research Projectのテーマ決めが始まる。 Institute of Neurologyの研究室それぞれが、MSc学生に任せられる研究課題をコース担当者に事前に提出しているので、学生はそのリストの中から興味のあるテーマを選び、指導教員に連絡するという流れ

        • 研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.7 フロイトの脳内

          早朝の避難訓練 John Dodgson Houseに入って数日したころ、早朝7時半くらいに警報がけたたましく鳴り響いた。誤作動かもしれないと思いつつ、ぼろい建物だから実際に危険なことが起きている可能性があるかもしれないと思い、パスポートや貴重品をもってパジャマのまま建物の外に出た。多くの学生が自分のように外に出てきている。見ると大学ボランティアのベストを身に着けた学生が入居者の点呼を取っており、これが避難訓練であったことを知った。こんな朝早くに行われ、寒い中で点呼を待たさ

        • 研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.10 同居人

        • 研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.9 OPS

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          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.6 ホテルでボリス

          仮住まいであるJohn Dodgson Houseの環境は劣悪であったが、最終点検が遅れているOne Pool Street という寮が完成し次第、引っ越しできると聞いていた。入居1週間を過ぎたころ、大学のAccommodation Officeからメールが届き、その内容は以下のようだった。 「当初は1週間で終了すると思っていた作業が、なかなか終わらず、最低であと4週間は今のところに滞在してください。詳しい日程が決まり次第、追って連絡します」 このメールを外で読んだ私は道

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.6 ホテルでボリス

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.5 大学院オリエンテーション

          BRP取得 BRP( Biometric Residence Permit: 滞在許可証となるカード型のビザ)はイギリス当局からスポンサーである大学に向けて配布されている。なので留学生は入国次第、大学で本人確認をしてBRPを受け取る必要がある。私は受け取りに予約が必要とメールで知らされていたので、出国前に予約を取っておいた。事前に入っていた学年のWattsAppグループで、時間外でも取りに行けるとの噂も流れてきたが、私は指定した時間に到着した。しかし、到着するとBRP受け取

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.5 大学院オリエンテーション

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.4 恐怖の仮住まい

          仮住まいとして入居したJohn Dodgson House は、本年度改装予定であった寮を、急遽開いて使っているとのことだった。運用予定がなかったため、建物の本格的なクリーニングは行われていないようで、前年度の汚れが各所に残っていた。部屋は本当に薄暗く、寒く、うっすらと汚れがたまっていた。共用キッチンのコンロがつかなかったり、換気扇から爆音がしたり、各所に問題があった。長くて一週間と聞いていたので、まあいいかと思った。 学生に戻り、職業人としての自分に気づく 同じキッチン

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.4 恐怖の仮住まい

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.3 選んだコース

          あまり多くの人に知られて個人特定されたくないので有料記事にさせていただきました。

          ¥300

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.3 選んだコース

          ¥300

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.2 寮へ

           コーヒーを飲みながら、数年の遠距離関係のあと別れたイギリス人の元交際者を思い出した。昔だがイギリス北部にある彼の実家に行った際に、帰りの空港でコスタを一緒に飲んだ。今回は彼の実家のある国としてではなく、自分が留学する国としてのイギリスの第1日目だと思った。コロナの渦中に電話で別れたため、以降大した連絡も取っていないし、互いの状況が良く分からない。心細い状況ではあるが、一度別れた人に、しかも今度はこちらが外国人という弱い立場で、頼ってしまうほど私は馬鹿ではない。  そんな思

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.2 寮へ

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.1 渡英

           出勤最終日は、関連病院の救命科での夜勤だった。「来月からイギリスの大学院に行く」というと、上級医たちは怪訝そうかつ羨ましそうな、微妙な表情で応援してくれた。先生たちが奮発して頼んでくれた高級弁当が控室に鎮座していのに、彼らが決まらない転院搬送依頼の電話を永遠にかけ続けているから全然食べられなかった。働く先生たちを尊敬と同情と空腹による苛立ちの混ざった複雑な気持ちで眺めていたのをよく覚えている。  夜勤明け、家に帰ったら無職を実感してしまいそうで、そのまま在籍する大学病院に向

          研修医がロンドンに大学院留学して解脱するまで Ep.1 渡英