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同じ空の下

「今日スーパームーンらしいよ。」

職場の先輩に言われて知った。おおよそ一年に一度の頻度で見れるもっと大きく見える満月らしい。いつもの自分なら「へぇーそうなんですね。」と興味のなさそうな反応を示しただろうが今日の自分には興味深いものだった。

つい先日ネットでとある人と出会った。年下の女性。最初はチャットで話していたが仲良くなり通話することに。チャットではすごい元気のある子だなと思っていたが通話してみると、すごく落ち着いていて声も若干低く喋り方にも知性感じるチャットのイメージと逆の子だった。(以下Tさんと示す)
Tさんはすごい知性に溢れていて真面目な話をするのが好きらしく自分も真面目な話が好きなのですぐに打ち解けていった。日が経つにつれて深い話もした。お互い特殊な家庭環境で育った為その話や過去の恋愛話もした。
その時に自分が「自分ロマンチストだからさ満月が浮かんでる夜空を見て同じ満月を彼女も見てるんだな…とか思っちゃうんだよね笑」と言った。
そしたらTさんは「ロマンチストな人好きだからそういう表現素敵だなって思うよ」と言ってくれた。正直引かれると思っていたのでほっとした、すごく嬉しかった。
そして出会って3日程経った時自分達は付き合った。お互いに「私たちの付き合うまで早すぎだよね笑」と笑いあいながらも本当に相手の事を愛していた。毎日朝おはようとチャットし夜通話し真面目な話、たわいもない話、自分達カップルの未来の話など夜な夜な話していた。ついつい話過ぎて深夜3時になってしまう事もあった。
そんな自分達に想像もしなかった出来事が起こった。
連日夜遅くまで話しているのがTさんの親にバレた。朝起きたらTさんから「私達の関係を母親に話してみた。否定はされなかったけど悲しそうだった」と。
その時点で正直不安な気持ちでいっぱいだった。その日の夜いつものように連絡を待っていると

「ごめん、もう連絡取れないや」

頭の中が混乱した。ずっと連絡取れないの?それとも数日間?え、関係終わり?
理由を聞いてもいい?と聞くと
「ネットに依存し過ぎてるって親から怒られて、スマホとか解約させられる。抵抗できなかった。」(原文残ってなかったから記憶の中のもの書いてる)
俺は「そっかぁ…」としか返せなかった。その後すぐに彼女へ連絡を送り続けたが返信は返って来なくなった。
それが2日前の夜の出来事。3日前、4日目には仲良く話して愛を伝えあっていたのに。
そしてこの文を書いている今自分の部屋から綺麗なスーパームーンが見える。夜空に浮かんでいる満月を見てるだけで泣きそうなのは生まれて初めて。まだ気持ちの整理がつかない。ずっとずっと好きだと誓ったのに早すぎるよ。でも彼女は彼女で目標にしていた事が始まるはずだからそれを頑張ってほしいな。このnoteのアカウントも知ってるから何かの間違いでも見てくれたらいいな。
ずっとずっと大好きです。待ってる。
彼女も今どこかで同じ月を見てるのだろうか。


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