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本と鍵の季節 米澤穂信
本と鍵の季節 米澤穂信
本と友情と謎解きと
読みやすくてすごくおもしろい、どんどん読み進められていつもの3倍は早く読めた
爽やかな青春もの…だけど米澤さんらしい暗さというか余韻がある作品
頼まれごとの多い"いい人"な僕こと堀川、背が高く顔もいい松倉詩門
彼らの共通点は同級生、そしてあまり人の来ない図書委員ということ
頼まれごとの多い堀川とそれに乗っかる松倉の本と友情と謎解きの話
913
かわいい同じ図書委員の浦上先輩に亡き祖父の金庫を開けてほしいと頼まれた堀川
乗り気のしない松倉と祖父宅へ行くが…
ロックオンロッカー
それを僕らは"意図的に"見た
割引き欲しさに並んで散髪することになってしまった堀川と松倉
気恥ずかしさからその美容院の話をしようとするが…
金曜に彼は何をしたのか
割れた窓ガラス、答案の窃盗を疑われ退学処分スレスレの不良くん、愛蔵版の漫画、インコ、クーポンチケット
不良くんの弟で図書委員会の後輩の植田に兄の無罪を証明するものを一緒に探してほしいと頼まれる
ない本
3年の知らない先輩が自殺した
でもお話は
亡くなった先輩が最後に読んだ本を探すため先輩の友人が図書館に来たことが始まりだった
そこに挟まれた便箋を探すために…
昔話を聞かせておくれよ
堀川の過去、過去は過去のままが輝いていた
友よ知るなかれ
本当の大人っぽい人間は堀川くんだなあ
事実を事実として受け止め物事を考える堀川くんと斜に構えて裏をみる松倉、切り口は違う考え方を持つ2人がたまに発する謎解きの「答え合わせ」の響きが好きだった
最後まで読むとこの友情はどうなるんだろうかとすごく思う
堀川くんお前は本当に高校生か?大人すぎてもはや老人の域だよ