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【音楽と街】ミッドナイト・バンコク

真夜中のバンコクを爆走するオンボロバス。

右に左に、前に後ろに、終いには上にも激しく揺れる。
必死に座席の手すりにしがみつきながら、
身体中をあちこちにぶつける。
い、いたい…。

全開にされた窓から入り込む排気ガスとバンコクの熱気。
外に目をやると、無数の車とバイクとトゥクトゥクの群れ。
ひっきりなしに響き渡るクラクションの嵐。
その中をひたすら突き進む、バス。
決死のライドオン。
果たして無事に帰れるのだろうか……。


ミッシェルガンエレファントの『ミッドナイト・クラクション・ベイビー』が頭の中に流れる。
思わず口ずさむ。
都市と車の騒音でどうせ掻き消されるので、割とでかい声で歌う。

ミッドナイト・クラクション・ベイビー
俺を転がしてるのは
ミッドナイト・クラクション・ベイビー
たぶん君の声さ
スピードを超えて 月は はるか後ろ死神ドライブ
ミッドナイト・クラクション・ベイビー

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『ミッドナイト・クラクション・ベイビー』



排気ガス、土埃、浮浪者の体臭、
屋台に立ち込める湯気、
道端に捨てられた生ゴミの臭気、、、

これが、東南アジアの匂い。
何年ぶりに嗅いだだろうか。
たまんねぇな……。


真夜中のバンコク。
揺れ続けるバスの中で、
僕は久しぶりに旅人として、異国にいる。


激しく揺れるオンボロバス。
ものすごい音がする。


こんばんは。
あの日の猫背です。

突然ですが、今僕は日本を離れ、
タイのバンコクにいます。
詳しい事情は省きますが、簡単に言えば、

メンタルを病んで仕事を辞めて、
妻と一緒に旅に出ることにした!

ということです。

普段は読書案内やエッセイ、詩、小説などを投稿しているしがないnoteユーザーなので、
僕の記事を読んでくださっている方からすれば
ずいぶん唐突な話に聞こえるかと思います。笑

ですが、僕は実は旅が好きで、
昔インドに一人で行ったり、
日本でもあちこちよく行っておりました。
妻も旅が好きで、コロナ禍が開けたら二人で海外を旅して周ろう!と決めていました。


そんな折、突然その時が訪れました。
今年の2月から、仕事で体調とメンタルを崩して休職していたのですが、奇しくも、同じタイミングで妻も会社の都合で仕事を辞めることになったのです。

二人して無職になった今。
この時間はきっと、神様からのプレゼントかもしれない…。

そう思い、旅に出ることに決めたということです。


休職期間でゆっくり心身を回復させ、
4月にはnoteでの創作活動も開始。
5月に正式に退職し、旅に向けて準備をし、
8月、ついに出発しました。

まずはタイに入国し、予防接種を受けたら
また次の国へ行きます。

それ以外は旅程も期間も未定。
無鉄砲で無計画な夫婦なので、
お金が尽きるまで、思いつくままに旅をするつもりです。どこまで行けるかな。。。


せっかくnoteも始めたことなので、
旅行記も投稿できたらと思い、この記事を書きはじめました。

時々書いている【音楽と街】シリーズの特別編として、音楽とともに書いていけたらいいなと思います!


東南アジアは5年前に旅して以来。
タイの首都バンコクはずいぶんと栄えているけど、
まだまだ途上国の匂いが立ち込めている。

不便で、不潔で、不都合が多い。
だからこそ面白い。
そこにどう立ち向かうかが旅の醍醐味。

これからどんな波乱が待っていて、
どんな記事を書けるか。
今からすごくワクワクしています。
よければ、更新を楽しみにしていただければ嬉しいです!

※普段の珈琲と文学や、詩やエッセイの投稿も続けていきますので、そちらもぜひ😌

タイはバイクが多い。



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